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2007 年度 実績報告書

婦人科悪性腫瘍に特異的な抗腫瘍免疫をつ+C264かさどる2次リンパ装置

研究課題

研究課題/領域番号 19659421
研究機関京都大学

研究代表者

福原 健  京都大学, 医学研究科, 助教 (00362533)

研究分担者 万代 昌紀  京都大学, 医学研究科, 講師 (80283597)
巽 啓司  京都大学, 医学研究科, 助教 (10324633)
鈴木 彩子  京都大学, 医学研究科, 助教 (90378696)
キーワード婦人科悪性腫瘍 / 腫瘍免疫 / リンパ装置 / 能動免疫
研究概要

まず、[1]人工的リンパ装置の構築材料に関する基礎的検討として、免疫細胞を集積させるためにCCL19タンパクを徐放させるシステムを医用工学的に検討した。どのゼラチンが徐放剤として適当であるかを医用工学的に検討した。scaffoldとしてのコラーゲンは、間質細胞等を含み、且つ免疫細胞が集積できるように100-150mm大の空間を有し、強度の強いコラーゲンを作成した。CCL19タンパクとの結合が良いゼラチンは疎水化ゼラチンであった。CCL19タンパクと結合能の強い疎水化ゼラチンと臨床応用に近いPI5、PI9ゼラチンを用いてマウス投与後の徐放速度を検討し、徐放速度が2-3週間のゼラチンを同定した。コラーゲンにゼラチンを含有させるためにPI5ゼラチンを粒子化した。また人工的リンパ装置に必要と考えられる自己の骨髄間質細胞や樹状細胞をin vitroで培養し、増殖・分化させることができた。樹状細胞はCD11c発現により分化したことを確認した。骨髄間質細胞は不死化させることに成功した。次に、[2]人工的リンパ装置を効率的に構成しうる成分の最適な組み合わせに関する動物実験は、コラーゲンに、PI5ゼラチン粒子に結合させたCCL19タンパク、自己の骨髄間質細胞や樹状細胞、抗原を含有させて、マウスの皮下に移植し免疫細胞が集積するか検討した。少数の免疫細胞のみが集積したが、リンパ装置様ではなかった。コラーゲンが虚脱したので、更に強化するためにポリL乳酸含コラーゲンを作成した。またCCL19タンパクの発現を強めるために抗原性の無い胚性細胞にCCL19を遺伝子導入し、同様に皮下投与による検討を行ったが、免疫細胞は多く集積しなかった。集積した少数の細胞は、腫瘍免疫に重要と考えられるCD8細胞ではなかった。[3]人工的リンパ装置が実際に抗腫瘍免疫を効果的に活性化しうるかの検証や[4]臨床に即した利用法の検討は検討さしていない。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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