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2007 年度 実績報告書

精子・卵子の細胞接着の分子メカニズムと生殖矢療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19659431
研究種目

萌芽研究

研究機関国立成育医療センター(研究所)

研究代表者

宮戸 健二  国立成育医療センター(研究所), 生殖医療研究部, 室長 (60324844)

研究分担者 宮本 潔子  国立成育医療センター(研究所), 生殖医療研究部, 共同研究員 (20415590)
宮本 潔子  国立成育医療センター(研究所), 生殖医療研究部, 室長 (20415590)
キーワード受精 / 細胞接着 / β-カテニン / E-カドヘリン
研究概要

本研究では精子と卵子の接着に関わる候補因子として、β-カテニンとE-カドヘリンの解析について、遺伝子改変動物を用いて行う。初年度は特に下記について重点的に検討した。
(1)β-カテニンとE-カドヘリンの発王と局在解析β-カテニンとE-カドヘリンは卵子および精子で発現しており、卵子ではCD9の微絨毛形成領域と分布領域が類似している。このβ-カテニンの局在は、精子が融合後には観察されなくなることから、精子の接着情報を卵子内に伝達するために機能している可能性がある。さらに、精子タンパク質の免疫沈降法による解析から、精子ではP-カドヘリン、N-カドヘリン、E-カドヘリンが発現しているものの、抗β-カテニン抗体での共沈物の解析から、β-カテニンはE-カドヘリンと主に結合していることがわかった。精子に対して、卵子は多くても1個体から20数個しか得られないことから、精子での解析を中心として進めている。また、この2つの遺伝子が欠損した卵子および精子を作製し、精子と卵子の接着への関与を検討を行っている。
(2)β-カテニン欠損子と精子の作製と受精での能解析β-カテニン欠損マウスは胚性致死にいたるため、受精での機能を解析することはできない。そこで、組織特異的にβ-カテニンを欠損させることが必要である。卵子特異的欠損マウスは、卵特異的にクレリコンビバーゼを発現するトランスジェニックマウスとの交配によりすでに作製ずみである。このマウスは野生型と同様に発育して野生型と同等数の卵子を排卵するものの、産子数は少ないことがわかった。これらの受精過程を体外受精により解析し、接着から融合への過程にどのような異常を示すのかを分子生物学的に解析していく。β-カテニンは精子にも存在することから、β-カテニン精子特異的欠損マウスも作製し同時に解析を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Possible involvement of CD81 in acrosome reaCtion of sperm in mice2008

    • 著者名/発表者名
      Tanigawa M, Miyamaoto K, Kobayashi S, Sato M, Akutsu H, Okabe M, Mekada E, Umezawa A, and Mivado K.
    • 雑誌名

      Molecular Reproduction and Development 75

      ページ: 150-155

    • 査読あり
  • [学会発表] 精子と卵子の融合の分子メカニズム2007

    • 著者名/発表者名
      宮戸 健二
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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