研究概要 |
小腸不全症に対する治療法開発の基礎的研究として、無粘膜大腸の作製を行った。 1)6週SD雄性ラットを用いて当初計画の虚血による粘膜脱落を行い有茎遊離大腸3cmを作成を小腸に移植した。-15匹中14匹は周術期に死亡し、1匹は術後24日目に腸閉塞で死亡した。 2)6週SD性ラットを用いて、有茎遊離大腸3cmを腸間膜対側でき、大腸粘膜を機械的に剥離した。8Frチューブをステントとし再度管腔構造とし、両端は盲端とした。学的検討を行い、瘢痕化あるいは消失することなく筋層が保たれていることを確認。-6全症例で手術は成功し、術後7、36、37、38、44、45に作製大腸を取り出し病理組織学的検討を行い、療痕化あるいは消失することなく筋層が保たれていることを確認 3)日本再生医療学会、小腸移植研究会、消化管機能研究会に出席して、ES細胞、ips細胞からの消化管分化誘導、小腸幹細胞について質疑討論を行った。 1)2)により、有茎遊離大腸を安定して作製することが可能となった。 1,2)で作製した腸管内腔に小腸吸収粘膜を作ることが次年度の目標であり、最も有効な上皮作製方法を確立するために3)の活動が極めて有意義であった。 以上を踏まえて平成20年度はく有茎遊離無粘膜大腸内に小腸幹細胞を移植する方法を確立することが可能であると考える。
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