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2007 年度 実績報告書

ヒト骨疾患シミュレーションのための骨成長モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19659480
研究機関岐阜大学

研究代表者

手塚 建一  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50236973)

キーワードコンピュータシミュレーション / 大理石病 / 骨リモデリング / 有限要素法 / 力学ストレス / 開咬 / 顎変形症
研究概要

本年度は、顎骨手術シミュレーションと、大理石病マウスモデルの構築および基礎的なシミュレーションモデルの作製をおこなった。まず、昭和大学歯学部の山口先生より提供された、開咬症状を呈する患者モデルを使って、コンピュータ上で仮想手術をし、その結果生じる力学ストレスへの変化への適応をiBoneでシミュレーションする事で、手術後の骨吸収部位を予想した。また、大理石病マウスの成長期に、テトラサイクリンを複数回投与する事によって、その時々の骨形成部位を標識した脛骨を取り出した。マイクロCTによる形態観察および、非脱灰切片の作製と蛍光顕微鏡による観察によって、骨成長部位が近・遠位端および、骨幹部中央に限局している事が観察された。また、長軸方向への成長速度は、骨幹部皮質骨の肥厚に比べはるかに速く、骨の形態は軟骨成長によって与えられる初期形状に大きく依存している事が示唆された。これらの結果をもとに、コンピュータ上で長軸方向の軟骨成長と、骨への置換をモデル化し、さらに力学環境下での局所応力とそれへの適応をiBoneでシミュレーションする事で、脛骨成長モデルを作製した。また、今後解析に用いるのに適切な患者モデルを検索するために、新潟大学歯学部の渡邊先生と共同で、左右非対称性の顎変形症患者のモデルについて、検討をおこなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] メカニカルストレスと骨〜骨細胞の生物学から骨リモデリングシミュレーションヘ〜2007

    • 著者名/発表者名
      手塚建一、上岡寛
    • 雑誌名

      医学のあゆみ 221

      ページ: 76-80

    • 査読あり
  • [学会発表] コンピュータシミュレーションによるヒト下顎骨内部構造の再現2007

    • 著者名/発表者名
      手塚健一、山口徹太郎
    • 学会等名
      第25回日本骨代謝学会 ポスター発表
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      20070719-21
  • [備考]

    • URL

      http://homepage3.nifty.com/~tezuka-k/index.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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