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2008 年度 実績報告書

5‐HTT遺伝子型および認知行動療法を用いた難治性TMD患者のスクリーニング

研究課題

研究課題/領域番号 19659504
研究機関大阪大学

研究代表者

矢谷 博文  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80174530)

研究分担者 江草 宏  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30379078)
石垣 尚一  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40212865)
キーワード顎関節症 / ストレス / 認知行動療法 / 遺伝子型
研究概要

顎関節症(Temporomandibular disorders: TMD)患者において,その治療効果が個人によって異なる原因のひとつとして,「ストレス処理効率の個人差」が挙げられる。本研究では,遺伝子型などの違いがこの治療効果の相違に関連している可能性を検討すること目的とし,心理学的ストレスモデルの構成から,情動ストレス,5-HTT遺伝子型,およびTMDの3者の関係についての考察を試みた。TMD患者および健常者における情動ストレス反応を,質問紙法および唾液中のストレスマーカー蛋白をELISA法で測定することによって分析を行った。TMD治療には認知行動療法を用いた。また,被験者における5-HTT遺伝子型を頬粘膜細胞由来DNAを用いてPCR法で解析する方法を確立した。ロジスティック回帰分析によりTMDの寄与因子を検討したところ,抽出された寄与因子は,唾液中コルチゾール濃度,ストレス対処行動点数,SCL-90-R身体花,SCL-90-R不安であった。これらの結果から,ストレスコーピングが不良であること,心理学的ストレス反応が強いこと,唾液中コルチゾール濃度が高いことがTMD罹患の寄与因子であることが示唆された。また,5-HTT遺伝子型の検討については,研究に協力していただける被験者が分析可能な人数に達していないため,この遺伝子型の相違がTMDに影響を及ぼすことを示唆する結果は得られていない。今後,引き続き同様の調査により,被験者数を増やし,これらの関連を検討していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 顎関節症、ブラキシズムのリスク因子の検討2008

    • 著者名/発表者名
      内田昌範, 矢谷博文, 石垣尚一, 戸田雅裕, 森本兼曩
    • 学会等名
      第24回日本ストレス学会学術総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-10-31
  • [学会発表] 唾液中ストレス応答ホルモン, 睡眠時ブラキシズムレペル, ライフスタイル, 性格的因子および心理学的因子の解析による顎関節症のリスク因子の検討2008

    • 著者名/発表者名
      内田昌範, 矢谷博文, 石垣尚
    • 学会等名
      第21回日本顎関節学会学術大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-07-26
  • [学会発表] Occlusal Support Affects the QOL and ADL in Elderly Patients2008

    • 著者名/発表者名
      Uchida M. Yatani H, Ishigaki S
    • 学会等名
      86^<th> IADR (国際歯科学会)General Session
    • 発表場所
      Toronto, Canada
    • 年月日
      2008-07-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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