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2007 年度 実績報告書

咬合感覚異常症患者における末梢および中枢知覚神経活動の亢進と治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 19659506
研究機関岡山大学

研究代表者

松香 芳三  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (90243477)

研究分担者 窪木 拓男  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
福島 俊士  鶴見大学, 歯学部, 教授 (60014205)
小川 匠  鶴見大学, 歯学部, 助教 (20267537)
坂口 千代美  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (50423314)
小野 剛  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (80457225)
キーワード咬合感覚異常症 / 脳磁図 / 局所麻酔薬 / 歯の知覚閾値
研究概要

1.健常者における周囲歯肉への局所麻酔薬塗布後の歯の知覚閾値の低下
咬頭嵌合位の咬合接触異常を訴えない健常者(7名)に局所麻酔薬(ハリケインゲル)を周囲歯肉へ塗布前後の歯の知覚閾値を計測したところ、閾値の低下が観察された。このことから、咬合感覚異常症患者の周囲歯肉への局所麻酔薬の塗布により、歯の知覚を減少させることができる可能性が示唆された。
2.咬合感覚異常症患者に対する局所麻酔薬の効果
咬合感覚異常症患者に研究目的・内容を説明し、研究への参加を依頼した。包含基準は、1.咬頭嵌合位での咬合接触の異常を6か月以上にわたり訴える、2.患者は問題歯を特定可能であるとした。除外基準は、1.歯髄・歯周病変・顎関節症が存在する、2.多数の欠損歯のために、咬頭嵌合位が不安定である、3.歯科用局所麻酔薬に対するアレルギーがあるとした。それらの患者(3名)に対し、局所麻酔薬を塗布したところ、症状の軽快が観察された。
3.咬合感覚異常症患者と健常者の脳磁図計測
脳磁図計測を東京歯科大学の機器を使用して行うことに決定した。現在、プロトコールに関して東京歯科大学の担当研究者と検討中である。被験者に能動的に咬合接触してもらうと、脳内の活動が生じるため、受動的に当該歯を押すことが必要であることが理解できた。
4.三叉神経刺激動物モデルにおける三叉神経節でのタンパク変化の網羅的解析
ラット眼窩下神経をゆるく結紮することにより、刺激したモデルにおいて、三叉神経節内のタンパク変化を網羅的に解析した。その結果、伝達物質遊離に関連するGRP75が増加していることが理解できた。
5.今後の研究計画
まず、咬合感覚異常症患者において歯の知覚閾値が上昇しているのかを観察する。次に、健常者ならびに咬合感覚異常症患者における局所麻酔薬塗布後の知覚閾値の変化を観察する。また、健常者ならびに咬合感覚異常症患者の脳磁図計測を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 咬合感覚異常症患者における歯根膜メカノレセプターの関与2007

    • 著者名/発表者名
      松香芳三、小川 匠、重田優子、平林里大、井川知子、安藤栄里子、前川賢治、水口 一、藤澤拓生、小野 剛、福島俊士、Glenn T. Clark、窪木拓男
    • 雑誌名

      日本補綴歯科学会雑誌 52

      ページ: 364-364

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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