• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

含嗽液による口腔癌検診システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19659521
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小村 健  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10334434)

キーワード含嗽 / 口腔癌 / SCCA
研究概要

昨年までの検討で、唾液が混在する含嗽液内の剥離口腔粘膜細胞からも、比較的高いRNA integrity numberが得られことが確認されたので、本年度は症例数を増やして本スクリーニング法の有効性を検討した。
1.疾患別のSCC RT-PCR陽性率
疾患別のSCC RT-PCR陽性率は、口腔扁平上皮癌(178例):94.4%、口腔白板症(38例):86.8%、口腔扁平苔癬(32例):90.6%、非疾患(42例):16.6%であり、口腔癌および前癌病変・状態(疾患群:92.7%)では非疾患群に比べ有意に高率であった。しかし、非疾患群(炎症性疾患を含む)においても予想していた以上に陽性率が高く、診断精度を高めるためには、SCCA以外にも、CK-19、CK-17などの癌鑑別マーカーの検索を要することが判明した。
2.口腔扁平上皮癌のT進行度別のSCC RT-PCR陽性率
T分類別陽性率は、T1(52例):92.3%、T2(82例):95.1%、T3(20例):95.0%、T4(24例):95.8%であり、T1-2の初期癌においてもSCCAでは高率に口腔扁平上皮癌が検出できることが明らかになった。
3.口腔白板症のdysplasia程度別のSCC RT-PCR陽性率
dysplasia別陽性率は、なし(16例):81.3%、mild(10例):100%、moderate(4例):100%、T4(8例):75.0%であり、dysplasiaの程度が軽いもので、陽性率が高かった。この結果についてはさらに検討を要すことが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 含瞰液を用いた口腔癌スクリーニングの検討2009

    • 著者名/発表者名
      植草 優, 中島雄介, 原田浩之, 生田 稔, 島本裕彰, 富岡寛文, 田中香衣, 栗林悠里, 平井秀明, 小村 健
    • 学会等名
      第27回 日本口腔腫瘍学会総会・学術集会
    • 発表場所
      宇都宮市
    • 年月日
      2009-01-29

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi