• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

脳卒中後誤嚥性肺炎の予測因子と高齢者自由嚥下の特徴との関連解析

研究課題

研究課題/領域番号 19659537
研究種目

萌芽研究

研究機関愛知学院大学

研究代表者

下郷 和雄  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00158966)

研究分担者 大岩 伊知郎  愛知学院大学, 歯学部, 非常勤講師 (80421254)
大重 日出男  愛知学院大学, 歯学部, 助教 (50387578)
キーワード脳卒中 / 誤嚥性肺炎 / 関連因子 / 高齢者 / 至適嚥下量
研究概要

脳卒中患者の誤嚥性肺炎の予防を目的に,誤嚥性肺炎の予測因子の検討がされている.なかでも誤嚥性肺炎の発症には誤嚥の関与は重要であり,脳卒中患者を対象に嚥下障害と誤嚥の予測因子やスクリーニングテストの重要性について報告されているが報告により結果は異なる.そこで,誤嚥性肺炎の予測因子の検討と平行して,従来いわれている脳卒中患者の嚥下障害と誤嚥の予測因子や嚥下障害スクリーニングテストの有用性の検討を行い,さらに,従来の報告以外にVF検査での誤嚥を予測する関連因子の抽出を試みた.
【対象】急性期病院に入院し神経内科または脳卒中科で嚥下障害を疑われ,嚥下機能評価のために口腔外科に依頼をされた脳卒中患者88人(年齢:中央値72歳(50-89歳),男性65人,女性23人)を対象とした.【方法】VF検査での誤嚥と各検討項目の関連を多変量解析にて検討し,関連を認めた項目は感度,特異度および陽性反応的中度,陰性反応的中度,オッズ比と95%信頼区間から有用性を検討した.【結果】VF検査で誤嚥を確認できたのは67人(76.1%)であった.本研究で検討可能であった従来の誤嚥予測因子(構音障害,咽頭反射),障害スクリーニングテストは統計学的に有意ではなかった.VF検査での誤嚥を予測する因子として「modified Rankin Scale(mRS)」,「歩行」,「食事時介助」が抽出された.【結論】本研究でVF検査での誤嚥と関連する因子として有用性の示唆された「mRS」,「歩行の可否」と「食事時介助の有無」は,嚥下機能を熟知していなくても簡便に評価できるため,脳卒中後の誤嚥を予測する良い指標になり得ると考えられた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 脳卒中後の誤嚥に関連する因子の検討2007

    • 著者名/発表者名
      渡邉 哲
    • 雑誌名

      愛知学院大学歯学会誌 45

      ページ: 579-590

    • 査読あり
  • [学会発表] 脳卒中後における誤嚥性肺炎の関連因子についての検討2007

    • 著者名/発表者名
      渡邉 哲
    • 学会等名
      第52回日本口腔外科学会総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2007-09-29

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi