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2008 年度 実績報告書

看護技術動作姿勢が腰部に及ぼす負荷とその定量化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19659567
研究機関大阪府立大学

研究代表者

真嶋 由貴恵  大阪府立大学, 総合教育研究機構, 教授 (70285360)

研究分担者 前川 泰子  大阪府立大学, 看護学部, 助教 (60353033)
キーワード看護学 / 情報システム / 看護技術 / 腰部負荷 / 人間工学
研究概要

看護業務は,患者の移送など重量物取り扱い業務に分類され腰痛発症のリスクを伴うものが多い.実際の看護職の腰痛経験率は,調査対象により若干異なるが,7割前後と多く,大勢の看護師が腰痛に悩む現状がある.看護技術は複合的な動作の連続であり,腰痛の原因と言われている,“中腰",“前傾",“ひねり"姿勢で患者を抱えて実施する場面が多くみられる.看護師により実施する技術方法に違いがあるが,腰部への負荷は,患者を抱える時や引き上げる時に共通して大きくなることから,本年度は,腰部への負荷量を数値化,定量化する方法を検討した.ベッドー車椅子移乗介助時の動作姿勢が腰部に及ぼす影響について,表面筋電図を用いて,動作姿勢と腰部被験筋の活動量を計測した.データの計測は,EMGアンプ(SX230, DKH社製)を腰椎L2とL4をはさむ左右4箇所(広背筋・脊柱起立筋)に貼付し,TRIASシステム(DKH社製)にて全波整流平滑化後の最大値, iEMG, mEMG, RMS値とその映像から特徴を分析した。被験者は看護師経験のある30歳代女性とし,「ベッドー車椅子移乗介助」を臨床で用いられる3方法で行った.さらに,それぞれの方法を(1)患者をベッド中央から端に寄せる(2)患者の上体を起こす,(3)車椅子へ移乗させる,(4)患者の姿勢を整える,という4動作に分け分析した.その結果,4動作別iEMGでは,3方法ともに(3)の移乗の動作が最も高値であった.他,方法の違いで(2)の動作で負担が大きくなること,また4動作通して低値となる方法があることがわかった.mEMGについては,(4)の動作において,患者を車椅子の後ろから引き上げる動作で,mEMGが高値を示し,それぞれの動作で改善すべき方法があることが定量的に明らかとなった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ベッド-車椅子移乗介助に含まれる動作姿勢と腰部への影響 -表面筋電図による分析-2008

    • 著者名/発表者名
      前川泰子
    • 雑誌名

      第28回日本医療情報学会連合大会論文集 28

      ページ: 1054-1056

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 看護技術動作における腰部のひねりと表面筋電図の関係2008

    • 著者名/発表者名
      前川泰子
    • 雑誌名

      第7回情報科学技術フォーラム講演論文集第2分冊 7(2)

      ページ: 467-468

    • 査読あり
  • [学会発表] ベッド-車椅子移乗介助に含まれる動作姿勢と腰部への影響 -表面筋電図による分析-2008

    • 著者名/発表者名
      前川 泰子
    • 学会等名
      第28回日本医療情報学会連合大会
    • 発表場所
      神奈川県横浜市
    • 年月日
      2008-11-23
  • [学会発表] 看護技術動作における腰部のひねりと表面筋電図の関係2008

    • 著者名/発表者名
      前川泰子
    • 学会等名
      第7回情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      神奈川県藤沢市
    • 年月日
      2008-09-04
  • [備考]

    • URL

      http://www.las.osakafu-u.ac.jp/~majima/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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