研究課題/領域番号 |
19659574
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中澤 貴代 北海道大学, 医学部, 助教 (50360954)
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研究分担者 |
高室 典子 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (60433132)
山中 正紀 北海道大学, 医学部, 教授 (40166757)
良村 貞子 北海道大学, 医学部, 教授 (10182817)
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キーワード | 産褥期 / 腰痛 / 骨盤痛 |
研究概要 |
1. 対象 産褥期に腰痛のある女性に対し、質問紙による主観的評価、およびクリニカルテストによる客観的評価を行った。対象となった女性は、20代から30代の女性4名であった。 2. 方法 質問紙の内容は、基本的属性に加え、妊娠・分娩時の基本的情報、腰痛の部位と程度、日常生活動作における腰痛の程度(VAS法)、および希望するケア内容から構成した。一方、客観的評価としては、理学療法士によるクリニカルテストを行った。内容は、一般的な関節の可動性、立位姿勢の評価、疼痛出現のタイプ、圧痛部位の確認、仙腸関節の可動性、腰椎のテストなどを行った。加えて、育児に関連する動作と腰痛との関連性を明らかにするため、腰痛を伴う育児動作を再現し、動画として撮影した。 3. 結果 対象者の多くは、妊娠中から腰痛の自覚があり、多くは腰背部、仙腸関節であった。 日常生活動作では、寝返りや、寝ている姿勢からの起き上がり動作、体を前に曲げる動作において痛みを伴う傾向にあった。一方、育児動作においては、子どもを抱っこして歩く、抱き上げる、オムツ交換をするなど中腰の姿勢で痛みの強い傾向が見られた。 さらに、クリニカルテストの結果では、疼痛の出現のタイプは伸展型が多く見られた。 なお、平成19年度は研究途中段階のため、対象者数は少ないが、平成20年度に継続して調査を行い、対象者数を増やす予定である。その上で、主観的評価と客観的評価の関連性の分析を行う予定である。
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