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2009 年度 実績報告書

不妊治療後の妊婦とその家族に対する良質な周産期ケア提供のためのガイドラインの作成

研究課題

研究課題/領域番号 19659580
研究機関京都大学

研究代表者

我部山 キヨ子  京都大学, 医学研究科, 教授 (20243082)

研究分担者 谷口 初美  京都大学, 医学研究科, 准教授 (30295034)
山口 琴美  京都大学, 医学研究科, 助教 (40432314)
キーワード不妊治療 / 不妊治療後妊婦 / 周産期ケア / 助産師 / パートナー
研究概要

本研究の目的は、不妊治療後妊娠者とそのパートナーの周産期(妊娠期・分娩期・産褥期)の身体的・心理的・社会的問題を明らかにし、安心して周産期をすごせるためのケアガイドラインを構築することであり、本年度が最終年である。
1. 平成19年~20年に亘って行った調査のまとめ
平成19年~20年に不妊治療を実施している施設で働いている看護職者に対する調査結果をまとめて、女性心身医学に投稿した。平成20年度の後半に実施した不妊治療センターを併設する京都府内の産婦人科1施設における未経産の妊婦147名に対する調査は、3つの学会で報告した。
2. ニュージーランドにおける不妊治療後妊娠者のケアガイドラインを調査
ニュージーランドの病院および助産院において、助産師教育および助産師業務の中の不妊治療者および不妊治療後妊娠者のケアを視察した。ニュージーランドの助産師教育の中では、ハイリスク妊婦の分類の中で不妊治療者および不妊治療後妊婦へのケアが教育されている。しかし、実際のケアにおいては、特に不妊治療者および不妊治療後妊婦に対する特別なガイドラインは創設されておらず、わが国と同様である。わが国でも、本調査で看護職者は不妊治療後妊娠群に対して特別のニーズや特別なケアの必要性を高く認識していること、および,不妊治療後妊娠群は自らを特別だ,特別に取り扱って欲しいと捉えているにもかかわらず,自然妊娠群と岡様に扱っているという実態が認められ,認識と実践の不一致も明らかとなった。また、ケアで重要な時期として,「妊娠初期£と「産褥期」を挙げ,不妊治療後妊娠群に対して精神的なケアやカウンセリングの必要性を示唆された。今後は看護職に対して不妊治療後妊娠者に対する教育の機会を増やすだけでなく,不妊治療後であることを踏まえた周塵期の時期別ケアに関する教育など教育内容の充実を図ることの重要性が示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 不妊治療後妊産褥婦とパートナーの特別なニーズと周産期ケアに関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      我部山キヨ子
    • 雑誌名

      女性心身医学 14(3)

      ページ: 268-276

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 看護職が評価する不妊治療後妊産褥婦とパートナーの心理的特性2010

    • 著者名/発表者名
      我部山キヨ子
    • 雑誌名

      女性心身医学 14(4)(掲載決定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 不妊治療後の妊婦が看護者に期待する周産期ケア2010

    • 著者名/発表者名
      羽太千春, 和泉美枝, 我部山キヨ子
    • 学会等名
      第24回日本助産学会学術集会集録
    • 発表場所
      つくば国際会議場 (つくば市)
    • 年月日
      2010-03-21
  • [学会発表] 高度生殖補助医療後の妊婦における妊娠各期の心理2009

    • 著者名/発表者名
      羽太千春, 和泉美枝, 我部山キヨ子
    • 学会等名
      第29回日本看護科学学会学術集会講演集
    • 発表場所
      幕張メッセ (千葉市)
    • 年月日
      2009-11-28
  • [学会発表] 高度生殖補助医療後の妊婦における不妊治療経験の受け止め2009

    • 著者名/発表者名
      羽太千春, 和泉美枝, 我部山キヨ子
    • 学会等名
      第50回日本母性衛生学会学術集会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜 (横浜市)
    • 年月日
      2009-09-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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