研究課題/領域番号 |
19659584
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研究種目 |
萌芽研究
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山本 八千代 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10295149)
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研究分担者 |
宮城 由美子 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (20353170)
大田 恵子 九州女子短期大学, 養護教育科, 講師 (50413597)
櫟 直美 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (80331883)
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キーワード | 母性・女性看護学 / ドメスティック・バイオレンス(DV) / 児童虐待 / 小規模医療機関 / 参加型教育 / 質的研究 / 半構成的面接 / カテゴリー |
研究概要 |
ドメスティック・バイオンス(以下DVと記述)及び児童虐待のケースが、北九州市内の小規模医療機関(医療法に定める診療所または病院で、病床数が療養型病床群を除く一般病床50床未満の病床を有する医療機関)においてどのような取り扱いがなされているかについて明らかにした。業務に従事する看護者に対し半構成的面接を実施した。プライバシーに十分配慮し、以下の4点の研究課題に添いテキストデータをコード化、サブカテゴリー化、カテゴリー化などを行った。研究課題は(1)看護者がDVや児童虐待のケース(疑われるケースも含む)と遭遇する際の状況はどのようなものか、(2)看護者のDVや児童虐待に関連する知識と技術はどのようなものか、(3)看護者のDVや児童虐待に対する認識や態度はどのようなものか、(4)看護者はどのような環境のもとで被害者(疑われるケーセスも含む)看護ケアを提供しているのか、である。その結果、小規模医療機関におけるDVや児童虐待のケースの受診状況や提供されている看護ケアを説明するカテゴリーは14あり、これらは以下の5種類に分類できた。(1)DV被害女性を説明するカテゴリー、(2)DV被害女性に提供する看護ケアを説明するカテゴリー、(3)看護者を説明するカテゴリー、(4)看護者の認識や態度を説明するカテゴリー、(5)看護者を取り巻く環境を説明するカテゴリー、である。本年度の研究により得られたデータは今後の看護者教育方法の検討につながるものとして意義があり重要なものである。
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