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2007 年度 実績報告書

発達障害児の性行動の実態と性教育の有用性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19659586
研究種目

萌芽研究

研究機関長崎大学

研究代表者

宮原 春美  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (00209933)

研究分担者 松本 正  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70190535)
中尾 優子  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (40325725)
キーワード発達障害児 / 性発達 / 性行動 / 母親 / 認識
研究概要

下記内容の論文を現在投稿中
自閉症児・者の性発達と性行動の実態および親が障害児・者の性発達と性行動をどのように認識しているかの2点を明らかにするために、歳以上の男性自閉症児・者の母親71人に性発達と性行動の実態と母親の認識について調査した。その結果、二次性徴、精通の発現時期では重度群と非重度群に差はなかったが、異性への関心の発現時期では、非重度群が有意に早かった(p=0.029)。「マスタベーション有り」は全体で29人(50.0%)であり、障害の程度別では重度群に有意に多くみられた(p=0.007)。子どもの「性的心配事有り」は重度群の母親に有意に多く(p=0.013)、性的問題行動として、「好きな子を追いかける」「人前で性的なことを言う」は非重度群に多く、「人前でマスタベーションする」は重度群にのみ挙げられていた。障害児・者の性発達と性行動に対する母親の認識を、マスタベージョン、恋愛、結婚の3項目で障害の程度別に検討した結果、マスタベーションに対しては重度群と非重度群の両群とも80%以上が肯定であり、一般認識と我が子に対する認識の差は認められなかった。しかし、重度群では恋愛、結婚に対して、一般認識と我が子に対する認識に差があった。重度群は我が子が性的に発達する存在であることに対して否定的であると思われた。非重度群は恋愛、結婚に対する認識の差は認められず、将来に対する希望を抱いているものと思われた。また母親の夫婦満足度は全体的に高く、ソーシャルサポートも得られており、障害児・者の性発達と性行動に対する母親の認識との関連は認められなかった。
自閉症児・者の性発達、性行動とそれに対する母親の認識は、子どもの障害の程度によって違いが認められた。今後、われわれはそのことをふまえながら医療従事者として彼らに関わっていく必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 地域におけるピアエデュケーション「からだ探検隊」2007

    • 著者名/発表者名
      宮原 春美
    • 学会等名
      第3回アジア学術会議
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-08-19

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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