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2008 年度 実績報告書

ハイリスク母子を対象とした母子の応答性を高める看護介入の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19659594
研究機関北里大学

研究代表者

香取 洋子  北里大学, 看護学部, 准教授 (90276171)

キーワード母子関係 / マッサージ / 唾液中コルチゾール / ストレス
研究概要

当初、調査を予定していた施設の産科病棟が産科医不足のため閉鎖したため、施設・実施方法を修正・変更し、母親から子どもへの多感覚併用介入であるマッサージの効果について生理学的、心理学的に検討した。18組の母子を対象に、マッサージの前後で、生理的側面による唾液中コルチゾールの変化、母親の主観的な評価として気分への影響について検討した。その結果、1.母子のストレスについて、マッサージ前後(開始前、終了後30分、終了後60分)における唾液中コルチゾール濃度(μg/dl)を比較すると、児はマッサージ前よりもマッサージ後(30分後、60分後)の方が唾液中のコルチゾール濃度が有意に低下した(F(2,32)=8.68,p<.01)。その一方、母親の唾液中コルチゾール濃度は、終了後30分がマッサージ開始前よりも有意に高くなり、終了後60分には有意に低下した(F(2,36)=5.598,p<.05)。
2.母親の気分評価であるPOMSの得点は、「緊張-不安」(t(16)=2.828,p<.05)、「疲労」(t(17)=3.572,p<.01)、「混乱」(t(17)=2.486,p<.05)の下位尺度においてマッサージ前後の平均得点に有意な低下した。しかしながら、その他の下位尺度についてはマッサージ前の平均得点に有意差を認めなかった。以上の結果から、マッサージにより、児のストレスが軽減し、実施する母親側も緊張や不安、疲労感、混乱の改善が認められ、母子双方にとって肯定的な効果が検証された。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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