(1)環境化学物質の曝露が野生動物や飼育動物にどのような毒性学的影響を与えるのかを明らかにすることを目的として、フィールドにおける調査を行う。フィールドにおいて野生動物で起こっている現象を明らかにするために、国内及び海外(アフリカ・ザンビアおよびエジプト中心)において、環境汚染の現状把握と野生動物の毒性学的見地からの生体影響を調べ、明らかにする。特に歩哨動物となる、野生げっ歯類や家畜、希少動物について重点的な研究を展開することとする。 (2)またどのような種が化学物質に高い感受性を持つのか、ハイリスクグループの同定のために、化学物質感受性を決定する因子の種差について明らかにする。環境化学物質の感受性の種差の原因として、シトクロムP450とその発現調節因子に焦点を当てて研究を展開する。特に希少動物を含む生物種横断的、また同属生物種間の種差(系統差を含む)について、比較検討を行う。
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