本研究では線虫C.elegansの胚発生をモデル系として、RNAiによる遺伝子機能破壊と個体レベルのライブイメージングを統合的に用いることにより、個体発生における細胞骨格の動態を制御する遺伝子ネットワークを明らかにすることをめざす。 (1)個体レベルの細胞骨格の動態解析に必要な技術開発 (1)C.elegans胚発生期における細胞骨格動態を可視化するための蛍光融合蛋白質マーカー発現株の作出 (2)胚発生過程における細胞骨格の動態を解析するための多色4次元イメージング技術の確立 (3)得られた4次元画像データの定量的解析法の確立 (2)胚発生期の細胞骨格の動態に影響を及ぼす遺伝子群の同定と機能解析 (1)定量的4次元イメージング解析を用いた、細胞骨格の動態に影響を及ぼす遺伝子群のRNAiスクリーニング (2)同定した遺伝子産物の生体内における局在および分子機能解析 (3)胚発生期における細胞骨格の動態を制御する遺伝子ネットワークモデルの構築と検証 (1)スクリーニングで同定した遺伝子群と既知の細胞骨格関連遺伝子群の相互作用解析による遺伝子ネットワークモデルの構築 (2)分裂酵母や培養細胞を用いた、構築した遺伝子ネットワークの普遍性の検証
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