研究課題
若手研究(S)
本研究では、地球の下部マントルや中心核に相当する超高圧高温状態を実験室で実現し、地球深部物質の物性やダイナミクスをあきらかにすることを目的としている。具体的な計画は以下の通り。(1)スラブ物質(特に玄武岩質地殻物質)の状態図を決定し、最下部マントルの化学的不均質を解明する。(2)ポストペロフスカイト転移圧力を超高温まで精密決定し、最下部マントルの温度構造、さらには核からの熱フラックスを推定する。(3)ポストペロフスカイト相の電気伝導度測定し、下部マントルの電気伝導度プロファイルを作成する。(4)核・マントル物質の化学反応をあきらかにし、外核の化学組成を推定する。(5)鉄合金の密度を測定し、外核の軽元素を推定する。(6)内核圧力における超高温実験に向けた技術開発を行う。(7)内核・外核境界における結晶化プロセスをあきらかにし、内核の化学組成を推定する。(8)内核物質の結晶構造を決定し、内核の異方性の成因をあきらかにする。
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ページ: 130-136
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http://www.geo.titech.ac.jp/lab/hirose/research.html