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2009 年度 実績報告書

主辞駆動句構造文法のための統計同期文法による機械翻訳

研究課題

研究課題/領域番号 19680007
研究機関愛媛大学

研究代表者

二宮 崇  愛媛大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (20444094)

キーワード自然言語処理 / 機械翻訳 / HPSG / 構文解析 / オンライン学習 / 読解支援
研究概要

平成21年度および平成22年度(繰越)は、研究計画に沿って、対訳テキストの開発、機械翻訳のための基盤システムの開発、主辞駆動句構造文法(HPSG)のための同期文法の開発を行った。
[対訳テキストの開発]本課題は、英字新聞ウォール・ストリート・ジャーナルに付与されたHPSG構文構造から自動的に同期文法を得ることを目標としているが、そのためにはこの新聞の英日対訳テキストが必要となる。本課題では、ウォール・ストリート・ジャーナルの英日対訳を約1万1千文開発した。本課題で翻訳したウォール・ストリート・ジャーナルのテキストは、自然言語処理で最もよく用いられるデータであり、この対訳テキストは自然言語処理全般で有用なデータとして用いられることが期待される。
[基盤システム]演繹操作によるHPSG構文構造データの開発を目標とし、その開発を容易にするライブラリを開発した。また、統計的モデルの学習のために、オンライン学習の研究および開発を行った。本研究で開発した手法はオンライン学習における精度面の問題を克服し、機械学習において最も性能が高いと考えられているSVMに匹敵する精度を達成した。また、機械翻訳に関連し対訳表示による英文読解支援の研究も行った。
[HPSG同期文法の開発]HPSG同期文法を開発するために、本課題において開発した対訳テキストと、GIZA++と呼ばれる単語対応付けソフトウェアを用いて、単語レベルで対応付けされたウォール・ストリート・ジャーナルの対訳テキストを開発した。この対訳テキストにはHPSG構文構造が付与されているため、これらのHPSG構文構造と単語対応に対しコーパスベースの帰納的文法開発手法を適用することにより、英語文法と日本語文法が対応付けされたHPSG同期文法を獲得することに成功した。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] Exact Passive-Aggressive Algorithm for Multiclass Classification Using Support Class2010

    • 著者名/発表者名
      Shin Matsushima
    • 雑誌名

      The Proceedings of the Tenth SIAM International Conference on Data Mining (SDM10)

      ページ: 303-314

    • 査読あり
  • [雑誌論文] PAアルゴリズムにおけるラベルなしデータの利用2010

    • 著者名/発表者名
      松島慎
    • 雑誌名

      日本データベース学会論文誌

      巻: 9 ページ: 82-87

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 多クラス識別問題におけるPassive-Aggressiveアルゴリズムの効率的厳密解法2010

    • 著者名/発表者名
      松島慎
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌D

      巻: J93-D ページ: 724-732

    • 査読あり
  • [学会発表] オンライングラフティングのアンサンブル学習2011

    • 著者名/発表者名
      大井健吾
    • 学会等名
      情報処理学会 第73回全国大会
    • 発表場所
      東京工業大学(東京都)
    • 年月日
      2011-03-04
  • [学会発表] HMMにおけるアンサンブル学習2010

    • 著者名/発表者名
      黒澤雅人
    • 学会等名
      NLP若手の会 第5回シンポジウム
    • 発表場所
      国立情報学研究所(東京都)
    • 年月日
      2010-09-15
  • [学会発表] en.newikipedia.org:英語版Wikipedia中のユーザが知らない英単語を予測するユーザ参加型読解支援システム2010

    • 著者名/発表者名
      江原遥
    • 学会等名
      情報処理学会 ヒューマンコンピュータインタラクション研究会
    • 発表場所
      ドコモR&Dセンター(神奈川県)
    • 年月日
      2010-05-14
  • [図書] Trends in Parsing Technology : Dependency Parsing, Domain Adaptation, and Deep Parsing (分担執筆 14.HPSG Parsing with a Supertagger)2010

    • 著者名/発表者名
      Takashi Ninomiya
    • 総ページ数
      243-256
    • 出版者
      Springer-Verlag
  • [備考] 学会発表の論文に対し次の2件の受賞があった。

  • [備考] ・NLP若手の会 第5回シンポジウム 奨励賞,NLP若手の会,2010年9月。

  • [備考] ・情報処理学会 HCI研究会 2010年度 学生奨励賞,情報処理学会HCI研究会,2011年3月。

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公開日: 2012-07-19  

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