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2008 年度 実績報告書

全身のモーションと柔軟な触覚を融合したビヘイビアキャプチャスーツの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19680011
研究機関東京大学

研究代表者

原田 達也  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 講師 (60345113)

キーワード動作行動計測 / 動作行動認識 / 感覚行動システム
研究概要

本年度は, モーションキャプチャスーツのハードウェアの製作のみならず, マルチモーダルのセンサ情報から, それらの関係性を高速にモデル化するアルゴリズムや, 周囲の環境状態を認識するアルゴリズムの開発を行った.
(1)触覚センサとモーションの融合による身体図式の獲得
人の体型の正確なモデルを持たせることは非常に困難であり, また, 体表面は運動により伸縮するため, センサの位置はあらかじめ決定できない. そこで, 身体図式の獲得に必須である, 触覚センサをモジュール化した柔軟なシートを開発し, 計測すべき部位に貼り付けるだけで表面形状の伸び縮みに対応可能な全身の触覚スーツを実現した.
(2)モーションと接触, 環境情報の同時計測による人のモデリング, 認識手法の構築
人は環境や物体とのインタラクションなしでは生活できない. 人と物体とがインタラクションを行うときには必ず接触を伴う. この接触はモーションを決定する拘束条件を求めるのに非常に大きな意味を持つ. そこで全身にまとった接触センサを利用することで, モーションに拘束条件をつけ, モーションを正確に推定するアルゴリズムを構築した. さらに, 全身から得られる感覚情報や運動情報を構造化・モデル化を高速かつ正確に行うアルゴリズムの開発と, 環境の状態を瞬時に理解するアルゴリズムの開発も行った.
(3)ビヘイビアキャプチャスーツの作成
上記の全身触覚センサスーツ, 触覚拘束条件を利用した動作推定, 新規に開発した慣性センサの統合による高性能の姿勢センサを統合することでビヘイビアキャプチャスーツを実現した. さらに, 床の上をローリングするなどのダイナミックな動作のオンライン行動計測実験も行い, 実際に計測可能であることを実証した.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Wearable Motion Capture Suit with Full-body Tactile Sensors2009

    • 著者名/発表者名
      Yuki Fujimori
    • 雑誌名

      IEEE International Conference on Robotics and Automation 1(印刷中)(掲載確定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Partial Matching for Real Textured 3D Objects using Color Cubic Higher-order LocalAuto-Correlation Features2009

    • 著者名/発表者名
      Asako Kanezaki
    • 雑誌名

      Eurographics Workshop on 3D Object Retrieval 1

      ページ: 9-12

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Causality Quantification and its Applications : Structuring and Modeling of Multivariate Time Series2009

    • 著者名/発表者名
      Takashi Shibuya
    • 雑誌名

      the 15th ACM SIGKDD International Conference on Knowledge Discovery and Data Mining 1(印刷中)(掲載確定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 全身分布触覚センサと姿勢角センサを統合したモーションキャプチャスーツの開発2009

    • 著者名/発表者名
      藤森祐樹
    • 雑誌名

      第14回ロボティクスシンポジア 1

      ページ: 471-478

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 三次元環境地図からの物体探索タスク応用を目指したカラー立体高次局所自己相関特徴の開発2009

    • 著者名/発表者名
      原田達也
    • 雑誌名

      日本ロボット学会誌 1(印刷中)(掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 因果性発見を用いた時系列データからの情報の構造化・モデル化手法2009

    • 著者名/発表者名
      渋谷崇
    • 学会等名
      情報処理学会第71回全国大会
    • 発表場所
      立命館大学びわこ・くさつキヤンパス
    • 年月日
      2009-03-10
  • [学会発表] 三次元環境地図からの物体探索タスク応用を目指したカラー立体高次局所自己相関特徴の開発2008

    • 著者名/発表者名
      金崎朝子
    • 学会等名
      第26回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      神戸大学, 工学部キャンパス
    • 年月日
      2008-09-09
  • [学会発表] 短時間観測からの因果性発見を用いた感覚運動学習2008

    • 著者名/発表者名
      渋谷崇
    • 学会等名
      第26回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      神戸大学, 工学部キャンパス
    • 年月日
      2008-09-09
  • [備考]

    • URL

      http://www.isi.imi.i.u-tokvo.ac.jp/

  • [産業財産権] モーションキャプチャ装置(守秘義務につき非公開)2008

    • 発明者名
      國吉康夫, 原田達也, 大村吉幸, 藤森祐樹
    • 権利者名
      国立大学法人東京大学
    • 産業財産権番号
      特願2008-228449
    • 出願年月日
      2008-08-20

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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