生活支援機器の安全性評価法の確立

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19681018
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 社会システム工学・安全システム
• 研究機関: 国立長寿医療センター(研究所)
• 研究代表者: 伊藤 安海 国立長寿医療センター(研究所), 長寿医療工学研究部, 室長 (40356184)
• 研究協力者: 松浦 弘幸 国立長寿医療センター(研究所), 長寿医療工学研究部, 部長 (30262116) ; 根本 哲也 国立長寿医療センター(研究所), 長寿医療工学研究部, 室長 (90342477) ; 久保田 怜 国立長寿医療センター(研究所), 長寿医療工学研究部, 流動研究員 (10583461) ; 西井 匠 国立長寿医療センター(研究所), 長寿医療工学研究部, 流動研究員 (10387623) ; 山中 真 国立長寿医療センター(研究所), 長寿医療工学研究部, 外来研究員 ; 小倉 崇 三重県警察本部, 刑事部科学捜査研究所, 研究主任 ; 戸田 均 三重県警察本部, 刑事部科学捜査研究所, 研究主任 ; 木村 巧 愛知県警察本部, 刑事部科学捜査研究所, 所長補佐 ; 松井 応式 愛知県警察本部, 刑事部科学捜査研究所, 研究員 ; 柳井 修一 奈良県立医科大学, 医学部, 特別研究員 (60469070) ; 山下 裕康 株式会社東京測器研究所, 営業部, 次長 ; 磯江 久枝 株式会社東京測器研究所, 名古屋営業所 ; 内田 勝正 株式会社東京測器研究所, 名古屋営業所, 主任
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: バイオメカニクス / 危機管理 / 安全工学 / 生体材料 / 生活支援機器 / 福祉工学

研究概要

超高齢社会に対応すべく、高度な生活支援機器が開発されているが、安全性評価の指標が確立していない。そこで、生活支援機器による(1)人体との接触事故、(2)交通事故、(3)機器の破損による事故、に対する安全性評価手法を確立する目的で、調査、実験を行った。その結果、(1)生体軟組織の厚さと衝撃吸収特性は比例関係にあり、筋肉などの軟組織が減少している高齢者は、機器との接触による骨折するリスクが高い、(2)車からの視認性が悪い高齢歩行者(電動車いす乗員を含む)は交差点での車との接触リスクが高い、(3)生活支援機器部材としてマグネシウム合金を使用する場合、多軸応力の影響を考慮した設計を行う必要がある、といったことが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] 極低温環境下におけるCFRP複合材料の高速衝突特性について (2010)
  • 著者名/発表者名: 久保田怜, 島本聡, 手塚還, 沼田大樹, 安養寺正之, 高山和喜
  • 雑誌名: 実験力学 ページ: 110-115
  • 査読あり
• [雑誌論文] Measurement by Load Cells of Impact Force which a Human Body Receives by External Force (2008)
  • 著者名/発表者名: Y. Ito, T. Nemoto, T. Ogura, H. Yamashita, S. Yanai, H. Matsuura
  • 雑誌名: ournal of Achievements in Materials and Manufacturing Engineering ol.28,Issue1 ページ: 39-42
  • 査読あり
• [雑誌論文] 階層分析法(AHP)を用いた医療事故の要因分析と対策 (2008)
  • 著者名/発表者名: 山中真, 小井手一晴, 根本哲也, 伊藤安海, 野田信雄, 小野寺理江, 松本尚子, 松浦弘幸
  • 雑誌名: イオメディカル・ファジィ・システム学会誌 10巻,2号 ページ: 107-112
  • 査読あり
• [雑誌論文] ライビング・シミュレータを用いた高齢ドライバ対策の現状 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 雑誌名: 設計工学 43巻,6号 ページ: 307-314
• [雑誌論文] 医療現場の危機管理 (2008)
  • 著者名/発表者名: 根本哲也, 小井手一晴, 山中真, 伊藤安海, 松浦弘幸, 島本聡
  • 雑誌名: 非破壊検査 57巻、11号 ページ: 521-526
• [雑誌論文] Fundamental Research on Fatigue Properties of Closed-Packed Hexagonal Lattice Metal under Biaxial Stress (2007)
  • 著者名/発表者名: Y. Ito, A. Shimamoto, T. Nemoto, K. Koide, A. Inamori, S. Yanai, H. Matsuura
  • 雑誌名: Materials Science Forum Vols.561-565 ページ: 167-170
  • 査読あり
• [雑誌論文] 機械構造物の接触により人体が受ける衝撃力の測定および評価に関する基礎研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海, 小倉崇生, 最上和生, 根本哲也, 松浦弘幸
  • 雑誌名: 土木学会JCOSSAR論文集 ページ: 157-164
  • 査読あり
• [雑誌論文] Viscoelasticity Measurement of Skin in Vivo by Rheometer (2007)
  • 著者名/発表者名: T. Nemoto, Z. Isogai, K. Koide, Y. Itoh, F. Nogata, A. Shimamoto, H. Matsuura
  • 雑誌名: ournal of Achievements in Materials and Manufacturing Engineering Vol.21,Issue2 ページ: 33-36
  • 査読あり
• [学会発表] 祉ロボットリスクアセスメントのための衝撃力測定・評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 第57回応用物理学関係連合講演会
  • 発表場所: 神奈川
  • 年月日: 2010-03-19
• [学会発表] 力学的人体損傷評価技術の開発-生体軟組織の衝撃特性評価- (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 第6回日本褥瘡学会中部地方会学術集会
  • 発表場所: 愛知
  • 年月日: 2010-02-21
• [学会発表] 福祉ロボットリスクアセスメントのための生体軟組織衝撃特性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 第41回応力・ひずみ測定と強度評価シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-01-08
• [学会発表] 被接触物の機械的性質がおよぼす人体損傷への影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 根本哲也
  • 学会等名: 第41回応力・ひずみ測定と強度評価シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-01-08
• [学会発表] 人体の受ける衝撃力の評価手法の検討-人体軟組織および緩衝材の衝撃吸収特性評価- (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 日本法科学技術学会第15回学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-11-13
• [学会発表] ロードセルによる衝撃力の計測及び評価 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小倉崇生
  • 学会等名: 日本法科学技術学会第15回学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-11-13
• [学会発表] ロボットの接触による骨折リスクと生体軟組織・緩衝材の衝撃吸収特性の関係 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 第14知能メカトロニクスワークショップ
  • 発表場所: 和歌山
  • 年月日: 2009-09-26
• [学会発表] 高齢者リスクマネジメントのための部位衝撃特性-人体軟組織および緩衝材の衝撃吸収特性評価- (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 第28回数理科学講演会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-08-29
• [学会発表] 人体が受ける衝撃力のロードセルによる測定・評価 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 第56回応用物理学関係連合講演会
  • 発表場所: 茨城
  • 年月日: 2009-03-31
• [学会発表] 外力により人体が受ける衝撃力のロードセルによる測定 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 第40回応力・ひずみ測定と強度評価シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-01-23
• [学会発表] 体の受ける衝撃力の測定・評価における諸問題とその対策 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 日本法科学技術学会第14回学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-11-07
• [学会発表] Measurement by Load Cells of Impact Force which a Human Body Receives by External Force (2008)
  • 著者名/発表者名: Y. Ito
  • 学会等名: The Sixteenth International Scientific Conference AMME'2008
  • 発表場所: ポーランド
  • 年月日: 2008-06-24
• [学会発表] 外力により人体が受ける衝撃力測定法の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 第55回応用物理学関係連合講演会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] Development of Early Detection Approach of Dangerous Driver of Advanced Age and Dementia (2008)
  • 著者名/発表者名: Y. Ito
  • 学会等名: merican Academy of Forensic Sciences, 60th Annual Meeting
  • 発表場所: 米国(ワシントンDC)
  • 年月日: 2008-02-20
• [学会発表] 外力により人体が受ける衝撃力の測定・評価手法の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤安海
  • 学会等名: 第39回応力・ひずみ測定と強度評価シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-02-10
• [学会発表] Development of the measurement system of impact force which a human body receives (2007)
  • 著者名/発表者名: Y. Ito
  • 学会等名: econd International Conference on Mechanics of Biomaterials & Tissues
  • 発表場所: 米国(ハワイ)
  • 年月日: 2007-12-09
• [学会発表] Fundamental Research on Fatigue Properties of Closed-Packed Hexagonal Lattice Metal under Biaxial Stress (2007)
  • 著者名/発表者名: Y. Ito
  • 学会等名: The Sixth Pacific Rim International Conference on Advanced Materials and Processing
  • 発表場所: 韓国(済州島)
  • 年月日: 2007-11-07
• [学会発表] Measurement and Evaluation of Impulse Force which Human Body Receives by Contact of Machine and Structure (2007)
  • 著者名/発表者名: Y. Ito
  • 学会等名: The 2nd International Conference on Advanced Nondestructive Evaluation
  • 発表場所: 韓国(釜山)
  • 年月日: 2007-10-18
• [学会発表] Fatigue crack propagation of magnesium alloy and titanium in biaxial stress fields (2007)
  • 著者名/発表者名: Y. Ito
  • 学会等名: International Conference on Advanced Technology in Experimental Mechanics 2007
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2007-09-13
• [学会発表] Effects of Biaxial Stress Condition for Fatigue Properties of Titanium (2007)
  • 著者名/発表者名: Y. Ito
  • 学会等名: The 13th International Conference on Experimental Mechanics
  • 発表場所: ギリシャ
  • 年月日: 2007-07-05