有機化学を活用したケミカルゲノミクスプラットフォームの高度化と応用研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19681023
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物分子科学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 叶 直樹 東北大学, 大学院・薬学研究科, 准教授 (40317293)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: マイクロアレイ / 有機化学 / ケミカルゲノミクス / 生物活性物質

研究概要

我々が独自に開発した「固相担体上への小分子固定化(光親和型固定化)」を利用した小分子-蛋白質相互作用解析法の高機能化をまず検討した。小分子と固相担体を繋ぐリンカー部分に切断サイトを導入することで、これまでは困難であった固定化後の小分子の解析と、小分子反応性蛋白質の高感度検出を達成した。一方、小分子マイクロアレイ(小分子高密度集積チップ)の開発を行い、酸化酵素P450の基質特異性を検出する新規小分子マイクロアレイを構築した。

研究成果

• [雑誌論文] (2010)
  • 著者名/発表者名: N.Kanoh, H.Takayama, K.Honda, T.Moriya, T.Teruya, S.Simizu, H.Osada, Y.Iwabuchi
  • 雑誌名: Bioconjugate Chem. 21 ページ: 182-186
  • 査読あり
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: I.Miyazaki, H.Okumura, S.Simizu, Y.Takahashi, N.Kanoh, Y.Muraoka, Y.Nonomura, H.Osada
  • 雑誌名: Chembiochem 10 ページ: 845-852
  • 査読あり
• [雑誌論文] (2008)
  • 著者名/発表者名: M.Kawatani, H.Okumura, K.Honda, N.Kanoh, M.Muroi, N.Dohmae, M.Takami, M.Kitagawa, Y.Futamura, M.Imoto, H.Osada
  • 雑誌名: Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A. 105 ページ: 11691-11696
  • 査読あり
• [雑誌論文] (2008)
  • 著者名/発表者名: N.Kanoh, T.Nakamura, K.Honda, H.Yamakoshi, Y.Iwabuchi, H.Osada
  • 雑誌名: Tetrahedron 64 ページ: 5692-5698
  • 査読あり
• [学会発表] 有機合成化学を基盤とした天然有機化合物のケミカルバイオロジー (2009)
  • 著者名/発表者名: 叶直樹
  • 学会等名: 第3回万有財団若手交流セミナー
  • 発表場所: 唐津ビューホテル
  • 年月日: 2009-11-22
• [学会発表] タンパク質-小分子リガンド間相互作用検出のための有機化学 (2009)
  • 著者名/発表者名: 叶直樹
  • 学会等名: 化学系学術協会東北大会平成
  • 発表場所: 日本大学工学部
  • 年月日: 2009-09-20
• [学会発表] Development of Photo-Cross-Linked Small-Molecule Microarrays and Affinity Matrix as Chemical Genetic Screening Platforms (2009)
  • 著者名/発表者名: N.Kanoh
  • 学会等名: CSI Singapore, NUS, and Tohoku University G-COE Loint Symposium
  • 発表場所: Genome Institute of Singapore
  • 年月日: 2009-09-09
• [学会発表] 有機合成化学を基板とした天然有機化合物のケミカルバイオロジー (2009)
  • 著者名/発表者名: 叶直樹
  • 学会等名: 新規素材探索研究会第8回セミナー
  • 発表場所: 新横浜富士ビューホテル
  • 年月日: 2009-06-05
• [学会発表] 低分子化合物のターゲット探索に用いる開裂型photoaffinity beadsの開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高山浩、叶直樹、本田香織、守谷崇、照屋貴之、清水史郎、長田裕之、岩渕好治
  • 学会等名: 日本ケミカルバイオロジー学会第4回年会
  • 発表場所: 神戸市産業振興センター
  • 年月日: 2009-05-18
• [学会発表] Chemosite non-selective organic reaction in natural product-based chemical genetics (2008)
  • 著者名/発表者名: N.Kanoh
  • 学会等名: 8^<th> Tateshina Conference on Organic Chemistry
  • 発表場所: 蓼科フォーラム
  • 年月日: 2008-11-07
• [学会発表] 有機合成化学を基盤とした天然有機化合物のケミカルバイオロジー (2008)
  • 著者名/発表者名: 叶直樹
  • 学会等名: 第26回有機合成化学セミナー
  • 発表場所: 前橋市中央公民館
  • 年月日: 2008-09-16
• [学会発表] Photo-generated carbene as a possible universal chemical handle for functionalizing small molecules (2008)
  • 著者名/発表者名: N.Kanoh
  • 学会等名: IUPAC International Conference on Biodiversity and Natural Products ICOB-6 & ISCNP-26
  • 発表場所: Prince Edward Island, Canada
  • 年月日: 2008-07-05
• [図書] Small Molecule Microarrays : Methods and Protocols(M.Uttamchandani, S.Q.Yao, Eds) (2010)
  • 著者名/発表者名: N.Kanoh
  • 総ページ数: 17-23
  • 出版者: Humana Press
• [図書] バイオチップ実用化ハンドブック(金子周一、堀池靖浩 監修) (2010)
  • 著者名/発表者名: 叶直樹
  • 総ページ数: 203-209
  • 出版者: NTS Inc.
• [図書] Protein Targeting with Small Molecules : Chemical Biology Techniques and Applications(H.Osada, Ed.) (2009)
  • 著者名/発表者名: N.Kanoh, H.Osada
  • 総ページ数: 57-80
  • 出版者: Wiley
• [図書] ナノバイオ計測の実際(三原久和、小畠英理、馬場嘉信 編) (2007)
  • 著者名/発表者名: 叶直樹
  • 総ページ数: 52-62
  • 出版者: 講談社サイエンティフィク
• [図書] マイクロアレイ・バイオチップの最新技術(伊藤嘉浩 監修) (2007)
  • 著者名/発表者名: 清水史郎、宮崎功、近藤恭光、叶直樹、長田裕之
  • 総ページ数: 229-239
  • 出版者: CMC Press
• [図書] 分子間相互作用解析ハンドブック(礒辺俊明、中山敬一、伊藤隆司 編) (2007)
  • 著者名/発表者名: 齋藤亜貴子、叶直樹、長田裕之
  • 総ページ数: 225-229
  • 出版者: 羊土社
• [備考] ホームページ等