研究課題
若手研究(A)
本研究では独自に開発した"超高速アザ電子環状反応"による迅速修飾法を用いて、(i)水中での生体分子アミノ基選択的な高速放射線標識化法を開発する。次いでこれを用いて(ii)ペプチド、タンパク質、および極微量の貴重なモノクロナール抗体のリジン残基選択的修飾によるPETイメージング、さらにはこれまで単糖を除いてほとんど例のない糖鎖のPETイメージングを実施する。このように、オリジナルの迅速修飾反応を活用して、非常に取り扱いにくい短寿命放射線中間体を単離することなくPETイメージングへと導き、生体内現象解明、ならびに診断技術に貢献する新たな一般的方法論を確立する。またこれらの結果を基に、(iii)申請者らが独自の合成技術により構築する合成糖クラスタ分子や天然糖タンパク質または合成糖ペプチドライブラリー(アスパラギン結合型)の中から、PETイメージングを指標にして癌や炎症部位へのターゲッティングを実施する。糖タンパク質またはペプチドに関しては、対応するペプチドや糖鎖部分自体のPET集積挙動と比較することにより、糖鎖部分の新しい機能を見出す。すなわち、糖鎖を付加させることにより、全く新たな機能を有する高分子や人工糖ペプチドの探索・創成技術を開発する。
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