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2007 年度 実績報告書

軽度発達障害児の認知情報処理とその発達の客観的評価に基づく経年的支援

研究課題

研究課題/領域番号 19683009
研究機関筑波大学

研究代表者

岡崎 慎治  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (40334023)

キーワード特別支援教育 / 発達障害 / 認知情報処理 / 学習困難 / 注意 / 電気生理学的手法
研究概要

本年度は,発達障害のある子どもと典型発達の子どもを対象とした基礎的データを蓄積することに重点を置いた研究を進めた。特に,申請者が日本版の標準化に関与した個別実施の認知検査であるDN-CAS認知評価システムの発刊がなされたことにともない,この検査を用いた発達障害児の認知特定の理解とこれをふまえた支援の検討に重点を置いた。これらの成果は日本特殊教育学会と日本LD学会での発表に反映された。
あわせて,注意と行動制御の評価課題についても年齢横断的な検討をおこない,一応の分析を終えている。この成果については次年度以降の研究発表等に反映させる予定である。さらに,電気生理学的手法(課題遂行時の脳波,事像関連電位,皮膚コンダクタンス反応など)については,導入した機器による予備的検討を進め,その成果の一部は日本生理心理学会での発表に反映させた。また,心理学的評価と電気生理学的手法を組み合わせた発達障害児の認知特性評価についても,経年的指導に同意が得られた対象児の結果の一部を分析した結果を慶應義塾大学グローバルCOEプログラムにおいて発表した。
このように,本年度は年齢横断的な基礎的データの拡充を重点的に行ったが,経年的指導・援助プログラムへの参加承諾が得られた児については本年度に実施できる範囲の心理学的アセスメントを終えている。次年度以降はアセスメントの結果をふまえた個別の教育支援計画の実施を継続して行うとともに,電気生理学的手法を組み合わせた支援効果の検討を進める予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Differential topographic pattern of EEG coherence between simultaneous and successive coding tasks2007

    • 著者名/発表者名
      Okuhata(Tanaka), S., Okazaki, S., Maekawa, H.
    • 雑誌名

      International Journal of Psychophysiolog 66(1)

      ページ: 66-80

    • 査読あり
  • [学会発表] 発達障害における衝動性,行動制御の評価と支援2007

    • 著者名/発表者名
      岡崎慎治
    • 学会等名
      慶慮義塾大学グローバルOOEプログラム第13回シンポジウム衝動性の科学-感情・行動・合理性・
    • 発表場所
      慶恵義塾大学三田キャンパス北館第4会議室
    • 年月日
      2007-12-22
  • [学会発表] 日本版DN-CASによる認知特傷価の事例的検討2007

    • 著者名/発表者名
      岡崎慎治
    • 学会等名
      日本LD学会第16回大会
    • 発表場所
      横浜市開港記念会館
    • 年月日
      2007-11-24
  • [学会発表] DN ・CASの適用事例について2007

    • 著者名/発表者名
      岡崎慎治
    • 学会等名
      第45回日本特殊教育学会学術大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2007-09-24
  • [学会発表] 記憶誘導性サッカートを事象関連電位からみた視空間記憶の検討2007

    • 著者名/発表者名
      木幡賢二・岡崎慎治
    • 学会等名
      第25回日本生理心理学会大会
    • 発表場所
      札幌医科大学
    • 年月日
      2007-07-16
  • [図書] 日本版DN-CAS実施・採点マニュアル2007

    • 著者名/発表者名
      前川久男・中山健・岡崎慎治
    • 総ページ数
      182
    • 出版者
      日本文化科学社
  • [図書] 日本版DN-CAS理論と解釈のためハンドブック2007

    • 著者名/発表者名
      前川久男・中山健・岡崎慎治
    • 総ページ数
      114
    • 出版者
      日本文化科学社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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