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2007 年度 実績報告書

新規アルコール脱水素酵素による超臨界二酸化炭素中での酸化還元反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19685007
研究機関東京工業大学

研究代表者

松田 知子  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 講師 (10319494)

キーワードアルコール脱水素酵素 / 超臨界二酸化炭素 / 酸化還元反応 / 酵素反応 / 環境技術 / 化学工学 / 合成化学 / 二酸化炭素排出削減
研究概要

申請者は、これまでに、チチカビ(Geotrichum candidum)由来のアルコール脱水素酵素を超臨界二酸化炭素中で用いる研究を行い、不斉還元反応に成功している。そこで、本研究では、分子生物学的手法により本アルコール脱水素酵素を超臨界二酸化炭素中での反応により適するものへと改良することを目的としている。さらに、どのような性質の酵素が超臨界二酸化炭素中での反応に適するかの系統的な検討も行う予定である。そのために、本年度は、本酵素の大腸菌内での大量発現系の構築へ導くために、チチカビからの酵素の単離精製を行い、さらに、本酵素の諸性質を検討した。チチカビ中には、アセトフェノン誘導体を立体選択的に還元し、光学活性アルコールを生成する酸化還元酵素が、2種存在する。それらはNADH及びNADPH依存性で高い立体選択性、広い基質特異性を有しており、さらに基質中のフッ素置換数を認識するなど、それぞれ異なった立体選択性を示す。それらの酵素の単離精製のために、チチカビの乾燥菌体から両酵素を硫安分画(30-70%)及び各種クロマトグラフィー(HQ:強アニオン交換カラム、HP:疎水カラム、Blue:アフィニティーカラム、ResouceQ:ア、ニオン交換カラム、HAP:ハイドロキシアパタイトカラム、Ge1:ゲルろ過カラム)により単離精製した。その結果、NADH依存酵素が回収率7.1%、NADPH依存酵素が回収率1%で、121倍、131倍に精製された。また、NADH依存酵素については、内部アミノ酸配列の決定にも成功した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 超臨界二酸化炭素中における酵素反応の新展開2007

    • 著者名/発表者名
      松田知子
    • 雑誌名

      Jasco Report超臨界最新技術 9

      ページ: 17-20

  • [雑誌論文] 超臨界液体中における酵素反応2007

    • 著者名/発表者名
      松田知子
    • 雑誌名

      化学工学会 超臨界部会 活動成果集 5

      ページ: 171-175

  • [学会発表] Geotrichum candidum 由来の高選択性を有する酸化還元酵素の単離精製2008

    • 著者名/発表者名
      松田知子 中田康夫 深江拓郎
    • 学会等名
      日本化学会第88春季年会
    • 発表場所
      立教大学 池袋キャンパス
    • 年月日
      2008-03-28
  • [図書] Future directions in biocatalysis2007

    • 著者名/発表者名
      Tomoko Matsuda (Editor)
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      Elsevier
  • [図書] 超臨界C0_2と酵素による有用物質の合成(バイオプロセスハンドブック)2007

    • 著者名/発表者名
      松田知子
    • 総ページ数
      172-178
    • 出版者
      エヌ・ティー・エス

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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