• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

レーザー光による液体ナノ微粒子の生成技術の開発と微小表面物性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19686011
研究機関東京大学

研究代表者

美谷 周二朗  東京大学, 生産技術研究所, 助教 (10334369)

キーワード表面張力 / 界面張力 / 光液面マニピュレーション / 液体微小変形
研究概要

液体材料は、その扱いやすさから工業や医療など様々な分野において広く用いられている。特に近年、ナノテクノロジーが脚光を浴びるとともに、液体をナノメートルオーダーの微小領域で操作することの必要性が高まっている。また、インクジェットプリンタの普及にともない液体微粒子の生成・制御に関する研究も盛んに行われている。本研究では、レーザー光の放射圧を用いることで液体微粒子の大きさをより小さくする技術の開発、および、それに伴って予想される新しい物理現象の観察など、液体ナノ微粒子の表面物性の研究を行うことを目的とする。本年度は、光学顕微鏡にストロボ光源を組み合わせたシステムを用いて液滴の基準振動モードを観察することにより液滴の表面張力および粘性を液滴状態で測定するミクロ液体表面物性計測法の確立を行った。また、本手法を用いて微小液体表面の物性研究を進めるとともに、液体薄膜における局所表面物性研究をリプロン光散乱法を用いて行い、液体表面と界面の間に伝搬する微小振動のエネルギーモードの解明を行った。さらに、微小液滴生成実験を行っている際に見いだしたサテライト液滴の規則性を利用することで、より微小な粒子を生成する試みを行った。サテライト液滴はこれまで対象としてきた主液滴に比べ、体積にして1000分の1程度と非常に小さいことから、これを利用することで本研究の成果を、より小さな液滴を実現するという点で飛躍的に高めるものであると期待される。このサテライト微小粒子の生成および光学的観察に成功した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Measurement of surface properties of molten polymer with revolving drop surface tensiometer2010

    • 著者名/発表者名
      Shujiro Mitani, Keiji Sakai
    • 雑誌名

      5th Pacific Rim Conference on Rheology-Technical Program & Abstracts

      巻: 5(CD-ROM)

  • [雑誌論文] ナノテクノロジー測定2009

    • 著者名/発表者名
      美谷周二朗, 平野太一, 酒井啓司
    • 雑誌名

      色材協会誌

      巻: 82 ページ: 417-423

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 光や電場による応力を用いた液体表界面における物性測定2009

    • 著者名/発表者名
      美谷周二朗, 酒井啓司
    • 雑誌名

      塗装工学

      巻: 44 ページ: 301-307

    • 査読あり
  • [学会発表] レボルビング・ドロップ法による高温液体の表面物性測定2010

    • 著者名/発表者名
      美谷周二朗, 酒井啓司
    • 学会等名
      第57回応用物理学関係連合講演会
    • 発表場所
      東海大学 湘南キャンパス
    • 年月日
      2010-03-17
  • [学会発表] レボルビング・ドロップ法による表面張力測定2009

    • 著者名/発表者名
      美谷周二朗, 酒井啓司
    • 学会等名
      第57回レオロジー討論会
    • 発表場所
      宇部全日空ホテル
    • 年月日
      2009-10-05
  • [学会発表] 遠心表面張力測定法2009

    • 著者名/発表者名
      美谷周二朗, 酒井啓司
    • 学会等名
      第70回応用物理学会学術講演会
    • 発表場所
      富山大学 五福キャンパス
    • 年月日
      2009-09-08
  • [図書] レオロジーの測定とコントロール一問一答集2010

    • 著者名/発表者名
      美谷周二朗, 酒井啓司(分担執筆)
    • 総ページ数
      480
    • 出版者
      技術情報協会

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi