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2008 年度 実績報告書

地震波干渉法による都市型ノイズを利用した地中探査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19686053
研究機関京都大学

研究代表者

尾西 恭亮  京都大学, 工学研究科, 助教 (20402969)

キーワード地震波干渉法 / 都市環境雑音 / 反射法地震探査 / S波探査
研究概要

都市型ノイズを利用した反射法地震探査の実証試験を行った.反射波のイメージング理論はSeismic Interferometory理論に基づき構築した.実証試験はシミュレーションと水槽を用いたモデル試験, および現場試験で行った.地表面に特有のノイズが多く, 通常の反射法地震探査の適用が困難な都市域において, 逆にそのノイズを利用して地下イメージングを行う手法の開発を行った.本研究ではSeismiec Interferometory法の都市域探査への応用を検討した.本年度は, 実証試験を現場探査による実用化試験を行った.
現場探査は群馬県の利根川支流神流川河川敷でおこなった.測線は深谷断層系の神川断層を横断している.また, 新幹線, 在来線, 高速道路, 国道が河川橋にて横断しており, 都市型の交通環境ノイズが卓越している.昨年度の解析結果により, 都市型の環境ノイズの利用は卓越するS波の利用が望ましいとされたため, 受振は主にS波を受信した.また, 約100mごとに, 3成分振動も記録した.測線長は2230mとした.また, 横断測線を3測線および平行測線を2測線設けた.全区間で10m間隔で受振を行い, 受振点数は300点となった.
通常の地震波干渉法では, 地下断面を捉えることはできなかった.しかし, 横断測線を用いた波動到来方向の検知による相互相関記録の取捨選択により, 擬似ショット記録からは反射イベントを確認でき, 都市型ノイズを利用した反射法地震探査の実現性が確かめられた.通常のS波反射法探査も合わせて行い, 結果を比較した.通常の反射法記録と同等の記録を得るにはさらなる工夫を要する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 地震波干渉法による地下構造イメージング技術の実用化にむけた実験的研究2008

    • 著者名/発表者名
      白石和也, 尾西恭亮, 伊藤俊一郎, 山中義彰, 相澤隆生, 松岡俊文
    • 雑誌名

      物理探査物理探査 61

      ページ: 101-110

    • 査読あり
  • [雑誌論文] フィールドでの観測実データを用いた地震波干渉法の適用条件に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      相澤隆生, 山中義彰, 伊藤俊一郎, 木村俊則, 尾西恭亮, 松岡俊文
    • 雑誌名

      物理探査 61

      ページ: 121-132

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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