チタン酸リチウム(Li_2TiO_3)は核融合炉におけるトリチウム増殖材料の第1候補材料であるが、化学的安定性等の観点から、Li_2TiO_3よりLi/Ti比が大きい(Li/Ti>2)、結晶構造を持つ超リチウムイオン伝導体Li_<2+x>TiO_3 が望まれている。これまでLi_<2+x>TiO_3 の合成は極めて困難であったが、始発原料に水酸化リチウム一水和物(LiOH・H_2O)とメタチタン酸(H_2TiO_3)を用いることで、常温にて始発原料同士のゲル化反応が生じ、結晶構造安定性が高いと考えられるLi_<2+x>TiO_<3+y>単一相が大量合成できることを世界で初めて明らかにした。
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