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2007 年度 実績報告書

イネ雑種崩壊メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19688002
研究機関名古屋大学

研究代表者

芦苅 基行  名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 教授 (80324383)

キーワード生殖的隔離 / 雑種崩壊
研究概要

日本型イネ品種コシヒカリとインド型イネ品種ハバタキの雑種後代で、F_2以降の世代において分げつ数が少ない弱勢個体が出現することにより、雑種崩壊が発生する。この雑種崩壊について遺伝学的な解析を行ったところ、第2染色体に座乗するhybrid breakdown2(hbd2)という遺伝子がハバタキ型ホモ、第11染色体に座乗するhbd3という遺伝子がコシヒカリ型ホモとなった個体が弱勢表現型を示すことが明らかとなった。さらにhbd2およびhbd3それぞれについて準同質遺伝子系統(NIL)を作成することで、今回発見された雑種崩壊がこの2遺伝子のみによって生じることを証明した(Yamamoto, et. al.2007,Theor. Appl. Genet.)。
さらに、hbd2について分離集団約12,000個体を用いてポジショナルクローニングを行った結果、hbd2候補領域を約18kbpに絞り込むことに成功した。この領域内には1つの遺伝子が座乗しており、その遺伝子はCasein Kinase Iをコードしていた。さらに、この領域についてコシヒカリーハバタキ間のゲノム配列を比較したところ、このCasein kinase Iのプロモーター領域の配列が2種間で大きく異なっていること、またORF内に1アミノ酸置換を引き起こすような変異(図4)が存在することが認められた。
同様にhbd3についても、分離集団約6,000個体を用いてポジショナルクローニングを行った結果、候補領域を約40kbpに絞り込むことができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Interaction of two recessive genes. hbd2 and hbd3, induces hybrid breakdown in rice.2007

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, E., Takashi, T., Morinaka, Y., Lin, S., Kitano, H., Matsuoka, M. and Ashikari, M.
    • 雑誌名

      Theoretical and applied genetics 115

      ページ: 187-194

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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