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2008 年度 実績報告書

次世代型アルツハイマー病モデルマウスの作製及びその応用

研究課題

研究課題/領域番号 19689009
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

斉藤 貴志  独立行政法人理化学研究所, 神経蛋白制御研究チーム, 研究員 (90360552)

キーワードアルツハイマー病 / モデルマウス / アミロイド前駆体蛋白(APP) / アミロイドβペプチド(Aβ) / プレセニリン-1 / ノックインマウス
研究概要

アルツハイマー病(AD)研究を効率良く、最短距離で進めるために重要となるのは、AD病理を忠実に再現したモデル動物を得ることが必要十分条件である。我々は、これまでに報告されたADモデルマウスの問題点を精査し、アミロイド仮説に則したノックインマウス(APP^<sw+Bey/h>-KI)を作製することに成功した。また同様に家族性ADの原因遺伝子として知られるプレセニリンー1の新たに見つかった変異(R278I)を導入したノックインマウス(R278I-PS1-KI)の作製にも成功した。これらのマウスは、これまで報告されているtransgenicマウスのようなAβの産生時に伴う過剰な副産物は認められずに、脳内においてアミロイドβペプチド42. (Aβ42)さらにAβ43の存在比率を増加させることが明らかとなった。APP^<sw+Bey/h>-KIに関しては30ヶ月齢までの生化学的・組織化学的解析が終了したが、老人斑の形成までは至っていないものの、オリゴマーAβの増加が認められた。現在、共同研究において、APP^<sw+Bey/h>-KIの行動実験が進行中である。一方でR278I一PS1-KIに関しては、これまで存在は知られていたものの解析が全く不十分であったAβ43の解析を行うに当たって、非常に有用なモデルマウスであることが国際学会で認められつつあり、今後さらにデータを積み重ねて行く必要がある。これらAβ42, Aβ43の脳内での蓄積が、ADの病因と考えられており、今後これらマウスを用いた解析がクローズアップされると期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] The 2nd generation mouse mpdel for Alzheimer's Disease.2008

    • 著者名/発表者名
      Takashi Saito, et al.
    • 学会等名
      International conference of Alzheimer's Disease2008
    • 発表場所
      Chicago, USA
    • 年月日
      2008-07-27
  • [学会発表] Accelerated Aβplaque formation by low level expression of Presenilin-1 with R278I mutation in knock-in mouse.2008

    • 著者名/発表者名
      T. Suemoto, and T. Saito , et al.
    • 学会等名
      International conference of Alzheimer's Disease2008
    • 発表場所
      Chicago, USA
    • 年月日
      2008-07-27

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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