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2007 年度 実績報告書

オージェ電子放出ハロゲンを利用した治療・モニター同時進行型内用放射線治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19689026
研究機関福井大学

研究代表者

清野 泰  福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 准教授 (50305603)

キーワードオージェ電子 / 内用放射線治療 / 癌 / 分子標的 / 分子イメージング
研究概要

本研究はβ-線(飛程:数mm)よりも飛程の短いオージェ電子と分子標的の概念を組み合わせることにより、標的分子のみを破壊する内用放射線療法を確立することを目的とする。具体的には、医療用小型サイクロトロンを用いて新規オージェ電子放出核種、Br-77を製造し、このBr-77をDNAあるいは癌特異的タンパク質を標的とするそれぞれの治療分子に導入し、その治療効果を細胞レベル、動物レベルで検討することにより、新しい癌の内用放射線療法を基礎から臨床応用まで総合的に研究する。
本年度は、まず医療用超小型サイクロトロンに利用したBr-77の製造方法を検討したので報告する。銅(Cu-63)とセレン(Se-77)を混合し、420℃で2日間加熱する。次いで、530℃で24時間、420℃で4日間加熱しCu_2Seを作製する。作製したCu_2Seをアルゴンガス存在下800℃から1020℃で2時間加熱することによりタングステンターゲットに溶着した。このターゲットを医療用超小型サイクロトロンに装着し、(p,n)反応により放射化した。放射化後、ターゲットを1100℃で1時間加熱し、Br-77昇華させ0.6N NH_4OHにより回収した。回収した溶液をゲルマニウム半導体検出器でスペクトル分析し、目的のBr-77であることを確認した。収量は120〜180μCi/μAhであった。分子プローブの標識条件の検討や細胞実験に使用するには十分な放射能量を製造することができた。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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