• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 自己評価報告書

オージェ電子放出ハロゲンを利用した治療・モニター同時進行型内用放射線治療法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19689026
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関福井大学

研究代表者

清野 泰  福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 准教授 (50305603)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワード放射線治療学 / 内用放射線治療
研究概要

本研究はβ-線(飛程:数mm)よりも飛程の短いオージェ電子(飛程:1μm以下)と分子標的の概念を組み合わせることにより、標的分子のみを破壊する内用放射線療法を確立することを目的とする。具体的には以下に示す項目を検討することにより、本研究目的を達成することを計画した。
(1) 固体ターゲットを用いた医療用超小型サイクロトロンによるBr-77の製造法の確立オージェ電子放出ハロゲンの中で最終的に臨床応用可能な核種はBr-77であると考えられる。このBr-77を超小型サイクロトロンで製造することができれば、その臨床的利用価値は非常に高いと考えられる。そこで固体ターゲットを用いて超小型サイクロトロンによるBr-77の製造法を確立する。
(2) DNAに作用する放射性ハロゲン標識分子の開発
オージェ電子がDNAと相互作用して、DNAに傷害を与えることは報告されている。そこで、DNAに組み込まれるBr-77標識分子を開発することにより、増殖能の高い癌へ多くに取り込まれ、癌のDNAを傷害することにより治療効果を発揮すると考えられる。具体的には、Br-77標識チミジン誘導体を設計し、Br-77の標識法の確立、細胞を用いたinvitroでの治療効果の検討、担癌動物を用いた治療効果の検討を行う。
(3) 癌特異的なタンパク質に作用する放射性ハロゲン標識分子の開発
オージェ電子のタンパク質への傷害に関する報告はない。しかし、DNAへの作用機序を考慮すればタンパク質への傷害作用を有している可能性がある。オージェ電子がタンパク質に傷害を与えることが明らかとなれば、細胞の癌化や転移のトリガーとなっているタンパク質を特異的に破壊することが可能となる。項目(2)と同様にBr-77で標識されたタンパク質標的型薬剤の評価を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Development and Evaluation of Radiobromine Labeled Thymidine Derivatives for Proliferative Tumor Imaging2010

    • 著者名/発表者名
      Yasushi Kiyono
    • 学会等名
      CIS Workshop 2010
    • 発表場所
      Sapporo
    • 年月日
      2010-05-28
  • [学会発表] 腫瘍の増殖能イメージングを目的とする放射性臭素標識ヌクレオシド誘導体の開発2010

    • 著者名/発表者名
      清野泰
    • 学会等名
      日本分子イメージング学会第5回総会・学術集会
    • 発表場所
      大津市
    • 年月日
      2010-05-22
  • [備考] Br-77標識チミジン誘導体に関しては、特許出願の準備中である。

URL: 

公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi