脊髄後角におけるSema3A単独での疼痛抑制作用機序を明らかにするため、プロテオミクス解析およびSema3Aの神経因性疼痛軽減効果の長期効果検討した。 坐骨神経絞扼神経障害モデルラットの脊髄においてSema3A(2000u/week)によって特異的に変化するタンパク質を2D-DIGE法を用いて解析し3種を同定、iTRAQ法によりリン酸化タンパク質の検出も可能であった。 Sema3Aによる疼痛軽減効果はL5腰神経結紮モデルラットにおいても認められ、広く神経因性疼痛に認められる作用であることが明らかになったが、疼痛完成後の投与は無効で、一旦軽減した疼痛行動もSema3A投与を中止後元に戻ることが明らかになった。
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