研究概要 |
本年度は, 交付申請書に記載した研究項目(1a) (1b) (1c) (3)について, 以下の研究成果を得た. (1a) PrologからJavaへの新しいトランスレート方法の設計・実装について, ラッパーオブジェクトを導入した新しいトランスレート方法を考案し, Prolog Cafe2の実装を行ったに古典的なPrologベンチマークを使って性能評価を行った結果, Prolog Cafe2はJavaに基づくProlog処理系で現在最速であるMinervaと比較して, ほぼ同等の性能であった. この成果については, 第11回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ(PPL2009)で発表を行った. (1b) Prolog Cafeのデバッガの設計・実装, (1c) Eclipseプラグインにの設計・実装ついては, プロトタイプの実装にとどまった. (3) SAT変換に基づく制約ソルバーSugarへの応用については, MAX-CSP/COPソルバーであるSugar++を開発し, 第3回国際CSPソルバー競技会に参加した. また, 並列ソルバーの適用が期待される応用問題である, ソフトウェア検証およびcovering arraysに関する研究を進めた.
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