研究概要 |
本研究では, 人と車両と地理情報システムとの双方向通信に基づいた相互支援による高度な機能や新しいサービスの実現が可能な次世代の移動オブジェクト管理データ構造の開発, 及び既存システムの非移動オブジェクト管理機能だけでなく移動オブジェクト管理機能の追加改良ができる効率的な拡張手法の開発を目的としている. この目的に向けて, 本年度では, 都市環境下における人や車両, 移動情報端末, ロボットなどの移動オブジェクトの管理を想定した移動オブジェクトの効率的な管理手法, 及び道路や建物, 地形, 境界などのオブジェクトを管理する空間データ構造へ移動オブジェクト管理機能を追加する拡張法を検討すると共に, システムの基幹部分の試作と一部機能の試用のシミュレーション実験と検討評価を行った. 具体的には, 都市の構成要素との相互通信や路車間通信のために2種類のアクセス方式を実現する移動オブジェクト管理データ構造について検討をい, 2008年7月の国際会議で研究成果の発表を行った. また, 都市構成要素を管理する既存の空間データを人や車両などの移動オブジェクトの管理ができるように拡張する方式について検討し, 2008年9月の国内会議で研究成果の発表を行つた. 最後に,移動オブジェクトを管理するデータ構造と非移動オブジェクトを管理するデータ構造の効率的な共有化について, 一括的及び逐次的な共有が可能な管理方式に関して検討を行い, 2009年3月の国内会議にて研究成果の発表を行った.
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