1. 各部分技術の検討と融合 提案された情報サービス統合指向型システムアーキテクチャを基盤としたエージェント通信技術、異種情報処理技術、アシュアランス技術を引き続き検討した。さらに高信頼で柔軟な通信・処理を統一するための融合化技術を検討した。各サブシステムがユーザのプリファレンスに応じて関連情報サービスを統合しながら自律的に処理すると同時に、信頼性と適時性をも考慮したアシュアランス性を確保する自律関連情報サービス配布技術を提案した。また、高応答性を確保するために、サブシステム間での効率的な処理を実現する各ノードの自律協調技術と自律アクセス技術も提案した。 2. 実験システムの構築 本年度は、各部分技術の融合を図り、状況に応じて関連情報サービスを得るため、各サブシステムが動的に協力して処理を行なうプラットフォームを構築した。まず現有設備であるインターネット接続のローカルエリアネットワーク(LAN)において小規模なプロトタイプのシステムを構築し実験を行った。また、このプラットフォームによって、インターネットを介した研究協力者との共同実験を行い、提案技術の有効性を検証した。さらに得られた知見を元に技術上の問題点の抽出と解決策を検討し、実用化への方策を明らかにした。
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