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2007 年度 実績報告書

高信頼広域分散ストレージにおけるデータ配送のための分散アルゴリズム

研究課題

研究課題/領域番号 19700060
研究機関大阪大学

研究代表者

宮本 俊幸  大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00294041)

キーワードネットワーク / アルゴリズム / インターネット高度化 / 大規模ファイルシステム
研究概要

申請者らはこれまでに、秘密分散共有法の一種である(k,n)しきい値法を利用した秘密分散ストレージシステム(以下SSSS:Secret Sharing Storage System)を提案している。SSSSは(k,n)しきい値法を利用しているため、従来のネットワークストレージシステムに対して、よりネットワークやハードウェアの障害に強く、より秘密データの盗聴に強いなどの利点を有している。しかし、秘密分散共有法における符号化・復号化処理は多くの時間がかかり、その高速化が重要な課題の一つである。
秘密分散共有法における符号化・復号化処理問題をシェア配送問題として定式化した。シェア配送問題は組み合わせ最適化問題であり、その解法を検討するに当たり計算複雑度の検討が必要不可欠である。検討の結果シェア配送問題がNP困難であるという知見を得た。また、シェア配送問題をスタイナー木問題に帰着させる方法を提案し、シェア配送問題をヒューリスティック手法により解くことを可能とした。また、Prunded-MST等の4種類のスタイナー木問題に対する既存のヒューリスティックアルゴリズムについて、シェア配送問題に対する適用可能性を調べるために計算機上で比較実験を行った。
その他にSSSSを用いた分散データベースの実現に向けて、データベースの基本的な動作要求に対する動作を設計し、ペトリネットを拡張したマルチエージェントネット(MAN)を用いて実装した。MANの実行環境を用いて設計したモデルの動作検証を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] An Optimal Share Transfer Problem on Secret Sharing Storage Systems2007

    • 著者名/発表者名
      T. Miyamoto, S. Kumagai
    • 雑誌名

      IEICE Trans. Fundamentals Vol.E90-A

      ページ: 2458-2464

    • 査読あり
  • [学会発表] 秘密分散共有法を用いた分散データベースシステムのマルチエージェントネットによる実現について2007

    • 著者名/発表者名
      水上翔太, 宮本俊幸, 熊谷貞俊
    • 学会等名
      電子情報通信学会 コンカレント工学研究会
    • 発表場所
      新潟大学, 新潟市
    • 年月日
      2007-11-30
  • [学会発表] An Optimal Share Transfer Problem on Secret Sharing Storage Systems2007

    • 著者名/発表者名
      T. Miyamoto and S. Kumagai
    • 学会等名
      ISPA2007
    • 発表場所
      Niagara Falls, Canada
    • 年月日
      2007-08-30

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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