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2008 年度 実績報告書

高信頼広域分散ストレージにおけるデータ配送のための分散アルゴリズム

研究課題

研究課題/領域番号 19700060
研究機関大阪大学

研究代表者

宮本 俊幸  大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00294041)

キーワードネットワーク / アルゴリズム / インターネット高度化 / 大規模ファイルシステム
研究概要

申請者らはこれまでに、秘密分散共有法の一種である(k, n)しきい値法を利用した秘密分散ストレージシステム(以下SSSS : Secret Sharing Storage System)を提案している。SSSSは(k, n)しきい値法を利用しているため、従来のネットワークストレージシステムに対して、よりネットワークやハードウェアの障害に強く、より秘密データの盗聴に強いなどの利点を有している。しかし、秘密分散共有法における符号化・復号化処理は多くの時間がかかり、その高速化が重要な課題の一つである。
これまでに、秘密分散共有法における符号化・復号化処理問題を定式化したシェア配送問題がNP困難であるという知見を得ている。また、シェア配送問題をスタイナー木問題に帰着させる方法を提案し、シェア配送問題をヒューリスティック手法により解くことを可能とした。
平成20年度においては、SSSSを用いた分散データベースの実現に向けて、脅威モデルに基づいてデータベースの基本的な動作要求に対する動作を設計した。秘密分散共有法を用いた分散認証局や耐故障性のある分散アルゴリズムを用いることにより、より秘匿性の高い分散データベースを実現することが出来た。また、ペトリネットを拡張したマルチエージェントネット(MAN)を用いて実装した。MANの実行環境を用いて設計したモデルの動作検証を行い、データ配送を含めた最適化が重要であることの知見を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 秘密分散共有法を用いた分散データベースシステムの設計及び実装2009

    • 著者名/発表者名
      水上翔太
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol.108, No.415

      ページ: 51-66

    • 査読あり
  • [学会発表] 秘密分散共有法を用いた分散データベースシステムの設計及び実装2009

    • 著者名/発表者名
      水上翔太
    • 学会等名
      電子情報通信学会コンカレント工学研究会
    • 発表場所
      神奈川県産業振興センター、横浜市
    • 年月日
      2009-01-29

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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