研究概要 |
PCに対するインターネットワームの問題は深刻な社会現象として広く認知されている.本研究ではインターネットワームの爆発的な繁殖予防を目的として,新種のワームが認知された直後(初期認知期間)における繁殖予測モデルの構築を行う.具体的には,確率統計を基礎としたモデリングを行う.一般に生態学における繁殖モデルは比較的長時間にわたる観測に対するデータに基づく場合が多い.しかしながら,初期認知期間においてインターネットワームの危険度を評価する場合,利用可能な情報が限定されている.そこで,本研究ではインターネットワームを利用される脆弱性の観点から同時に評価することを考える.つまり脆弱性の分類とその影響範囲をなんらかの確率モデルで表現した後に,その脆弱性をエサとするワームの生態を表現することによって,少数のデータに対しても高い精度で危険性を評価可能なモデルの構築およびデータからの数値予測を行う.
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