平成19年度は、主に並列プログラムの学習、エンジンプログラムのモデルの構造の改編などを含め、以下の項目を実施した。 1)並列プログラムを実行する為の、MPIプログラムについて九州大学にて、情報収集と学習を行った。MPIを利用できる計算機上で、設計した3DES暗号アルゴリズムを元に、プログラムコードを作成、これを実行して逐次プロセスとの速度の比較を行った。 2)フリーで公開されている、Javaベースのペトリネットツールの性能比較を行った。現時点では、RenewとPetri Net Kernelの2つのツールをネットモデルの設計に用いる予定である。 3)エンジンプログラムの機能を拡張するために、新たな、拡張ペトリネットのXML構造について検討を行った。現在はモデル構造を元に、Relaxerを用いてJavaで実行する為に、ペトリネットモデルのXML構造を変換するプログラムを開発中である。 4)実行速度の改善、拡張したモデルに対応するエンジンプログラムの開発を行った、実験、性能の検証については現在行っている。 5)2次元グラフィックの構造に対応する、ペトリネットのXML構造について、画像を記述する為の位置、画像情報の形状、色など、新たな情報を加える必要がある。これらの画像の制御のために、どの様な属性の情報を加えるかについて、検討を行った。 6)グラフィックをJava上で制御する為の、OpenGLプログラムについて、情報収集と学習を行った。本研究では、まずjoglを採用して、ペトリネットのモデルから2Dグラフィックを記述、制御する予定である。
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