研究概要 |
平成20年度は、三次元グラフィックの制御に関して,エンジンプログラムやXMLデータの構造の改編などを含め、以下の項目を実施した。 1)3次元グラフィックの構造を表現するために位置、画像情報の形状、色など、新たな情報を加えたXML構造を設計した。 2)エンジンプログラムの改良として、定義した構造情報を元に、3次元グラフィックを描画するプログラムを作成した。プログラムはJavaで記述している、グラフィックを表現するためのライブラリとしてJava Open GLを利用している。 3)3次元グラフィックの動作を表現するための、グラフィックのオブジェクトの接続情報をXML構造に追加した。描画プログラムがXMLの持つデータの変化に応じて、描画を変更するようプログラムを改良した。 4)ペトリネットモデルから動作を評価するエンジンプログラムと、グラフィックを描写するエンジンプログラムを並列で処理させる為に、エンジンプログラムのマルチスレッド化を実施した。 5)エンジンプログラムの評価のために、アーム型の3次元グラフィック、2つのアーム型の3次元グラフィックのペトリネットモデルを作成。これをXMLデータに起こし、エンジンプログラムによって動作するアニメーションの実験を行った。 6)以上の項目についてコンカレントエ学研究会で発表を行った。現状のエンジンプログラムの問題点として、対象が細かいのでプログラムの拡張の方向としては、オブジェクトをグループでまとめてモデルに表現した方が良い等、改善に関する議論を行った。
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