研究概要 |
ユビキタスネットワーク社会の到来に向け,様々な組込み機器がネットワークに接続されつつある.組み込み機器の中でも,特に,通信速度の向上や処理能力向上のため,IPパケットの高速処理を実現するネットワークプロセッサ(以降,NPと呼ぶ)が注目されている.さらに,専用のハードウェア暗号処理モジュールをもつNP(以降,暗号モジュールを持つNPを適宜CNP呼ぶ)が開発されてきている.当該研究では,「既存の暗号API(例えば,OpenSSLなど)」と「(多種多様な)OSやハードウェア」との間で,その媒介を行う暗号処理用のミドルウェアの開発を目的とする. 本年度,当該研究では,研究計画に基づき,CNPやその開発環境の調査とCNPの利用・開発環境の構築を行った.特に,CNPを用いた暗号処理を伴うアプリケーションの実装を行い,VPN (Virtual Private Network)や暗号処理のオフロードなどについての研究を行った.また,類似の研究についても調査を行った.
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