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2007 年度 実績報告書

インターネット上の組織の相対的なトラフィック量推定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19700076
研究機関国立情報学研究所

研究代表者

福田 健介  国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 准教授 (90435503)

キーワードインターネット / トラフィック / モデル / 組識
研究概要

本研究では,インターネット上の組織(AS(Autonomous System)やドメインレベル)で生成されるトラフィック量を,複数の指標を用いて相対的に推定する方法を確立することを目標としている.これにより,これまで大規模ネッワークシミュレーションでは考慮されていなかったトラフィック量の空間統計モデルを,より実態に即したものとして提案できる.この結果は全てのネットワークシミュレーション研究に,より正確な共通的モデルを提供するものであり,該当研究分野にインパクトを与えるものである.本年度は,SINETトラフィックデータを利用して,組織ごとのトラフィック分布を解析した.基となるデータは,SNMPを用いて収集したノードのインターフェイスバイトカウンタである.解析の結果,組織単位のトラフィックは直感的な正規分布にしたがうのではなく,より裾の長い分布を持つ対数正規分布にしたがうことがわかった.また,裾の長い分布の一つであるべき分布に対するフィッティングが適切でないことを示した.同様に観測される分布ならびにトラフィック成長率を再現するモデルとして,multiplicative modelが適切なモデルの1つであることをシミュレーションより明らかにした.この結果,一定の年率増加するトラフィック成長が止まった後に,定量増加傾向に転じたとしても,トラフィックの分布にはほとんど影響を及ぼさないことが示された:

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ネットワークトポロジの次数情報に着目したサーバ・クライアント負荷分散方式の提案と評価2007

    • 著者名/発表者名
      福田健介
    • 雑誌名

      コンピュータソフトウエア 24

      ページ: 78-87

    • 査読あり
  • [学会発表] 異常パケットトレースアドレス局所性に関する解析2008

    • 著者名/発表者名
      福田健介
    • 学会等名
      情報処理学会全国大会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2008-03-14
  • [図書] P2P教科書(分担)2007

    • 著者名/発表者名
      福田健介
    • 総ページ数
      280-297
    • 出版者
      インプレス社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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