研究概要 |
本年度は、SVGで記述された図面、地図、グラフを知識メディアオブジェクトとして部品化し、それらの間の連携定義が可能な、既存のウェブブラウザ上で動作する知識メディアシステムの基盤システム構築を行った。これにより、SVGでそれぞれ別々に記述されたウェブ・リソース間のエンドユーザによるアドホックな機能連携が可能となった。そのために、以下の2項目の研究課題に関して、以下のように研究を進めた。 1.任意の図式表現を含むウェブ・リソースを部品化するためのウェブトップ2次元知識メディア基盤技術の確立 SVG、MathML、HTMLによって記述されたコンテンツを知識メディアオブジェクトのビューとして用いるためのジェネリックなアーキテクチャを確立した。実装は、JavaScriptを用いて行った。また、開発したシステムをウェブサーバ上に配置し、既存のWebブラウザから利用可能にした。ウェブサーバにはApacheが動作するPCを購入して使用した。 2.ウェブトップ知識メディアシステムの応用 課題1で確立した技術を応用し、システム上でいくつかの基本部品セットを作成した。具体的には、既存のウェブサービス(SOAP,REST)と接続する機能を持つ部品や、テキストボックス、ボタンといった基本GUI部品、回転・伸縮といったインタラクティブ・アニメーション部品を作成した。ウェブサーバ上にデータベースアクセスなどの単純なウェブサービスを配置しそれらに試作システムを用いてアクセスすることで、部品セットの機能評価を行った。
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