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2007 年度 実績報告書

流体を表示するCGアルゴリズムの構築と芸術への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19700087
研究機関電気通信大学

研究代表者

児玉 幸子  電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (10323883)

キーワードCGアルゴリズム / 流体 / 芸術諸学 / メディアアート / 芸術情報
研究概要

具体的内容:具体的内容:平成19年度には、磁場における磁性流体のスパイク現象を立体のメディアアート作品に応用した「磁性流体彫刻」に関し、作品に用いた直流電磁石の設計法と、コンピュータによる磁性流体の制御手法(ソフトウエアアーキテクチャ)を中心に論文にまとめ発表した。また、連続的に変化する磁場(0〜2000(G))における磁性流体(Ferrotec社製exp.01063)のスパイク現象を観察する実験を行い、飽和磁化一定の条件で実験環境の温度を変えながら、スパイクの大きさ、揮発性等を計測した。実験において得られたデータを整理し、磁性流体のスパイク現象に関する先行研究と照らし合わせながら、磁性流体のCGモデルに導入すべきパラメータを検討した。さらに、より一般的な流体CGの手法によって磁性流体を表現できるかに関して検討を進めた。
意義:液体でありながら強磁性を保ち、磁場の中で位置を保持できる液体素材は、磁性流体が唯一のものである。重力、磁力、表面張力のバランスによって、磁性流体のスパイクは形作られる。スパイクの間隔は磁力には因らず、表面張力と重力によって決定されることが知られている。これらの挙動をモデル化することにより、これまでほとんど研究されてこなかったCGのための磁性流体モデルを構築可能である。
重要性:本研究は、目に見えない磁力の現象の可視化として、CGによる磁性流体表現によるダイナミックな手法を提案し、それを用いた芸術表現を開拓する。新たなコンテンツ分野を切り開くと同時に、科学教育にも寄与できると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] スケッチ2007

    • 著者名/発表者名
      児玉幸子, 宮島靖
    • 雑誌名

      日本バーチャルリアリティ学会論文誌 12-3

      ページ: 247-258

    • 査読あり
  • [学会発表] CGのための磁性流体モデルの構築に向けた基礎検討2008

    • 著者名/発表者名
      高橋怜子, 猪又渓吾, 児玉幸子
    • 学会等名
      第7回NICOGRAPH春季大会(ポスターセッション)
    • 発表場所
      東京ビッグサイト
    • 年月日
      2008-03-28

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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