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2008 年度 実績報告書

流体を表示するCGアルゴリズムの構築と芸術への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19700087
研究機関電気通信大学

研究代表者

児玉 幸子  電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (10323883)

キーワードCGアルゴリズム / 流体 / 芸術諸学 / メディアアート / 芸術情報
研究概要

Ferrotec製磁性流体(Exp. 01063)を使用して強磁場におけるスパイク発生の実験を行い, 高解像度の映像に記録し映像作品「Fluidity」として発表した, また, 一般的な非圧縮性流体の2次元リアルタイムCGをボール型デバイスの動きに合わせて出力するソフトウエアを開発した. その後, 磁性流体のスパイク現象をCGで表現するためのアルゴリズムを構築する手法を検討した. 強磁場における磁性流体の界面の変形に関する解析を行ったCowleyとRosensweigの研究を, 磁性流体を使用して実験室において確かめ, スパイクが発生する臨界磁化の測定とスパイク発生過程の観察を行って, スパイクの間隔が磁束密度に関わらず一定となり, その間隔は液体の密度と表面張力によって決まることを確認した. 次に, この実験と同様な条件で, パソコンによる2次元のシミュレーションを行った. 磁性流体を非圧縮性流体として考え, 流体力学の基本方程式であるNavier-Stokes方程式を差分格子を用いて近似的に計算する手法を採用した. 安定した高速なシミュレーションを行うためStamが提案したセミラグラジアン法を, 自由表面を追跡するためにVOF法を用い, 磁性流体表面における磁場による圧力と表面張力および重力がつりあう条件を与えて, 64×64分割したセル内に速度ベクトルと自由表面を描画する2次元のリアルタイムシミュレーションを行った. その結果, 磁性流体の自由表面の特定の点に対して鉛直上向きの磁場を適用した場合, 実際の磁性流体にみられるスパイク形状が発生することを確認できた. 平成21年には, 本原理の芸術作品への応用を進める.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Breathing Chaos/ Fluidity2008

    • 著者名/発表者名
      Sachiko Kodama
    • 学会等名
      ACM SIGGRAPH ASIA 2008 Artgallery(Curated Show)
    • 発表場所
      Suntec Singapore International Convention & Exhibition Centre, Singapore
    • 年月日
      20081211-13
  • [学会発表] Digital sports using the "Bouncing Star" rubber ball comprising IR and full-color LEDs and an acceleration sensor2008

    • 著者名/発表者名
      Osamu Izuta, Jun Nakamura, Toshiki Sato, Sachiko Kodama, Hideki Koike, Kentaro Fukuchi, Kaoru Shibasaki, Haruko Mamiya
    • 学会等名
      ACM SIGGRAPH 2008 New Tech Demos
    • 発表場所
      Los Angeles Convention Center
    • 年月日
      20080811-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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