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2008 年度 実績報告書

人体動作データの運動学的スキル解析と可視化

研究課題

研究課題/領域番号 19700090
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

向井 智彦  豊橋技術科学大学, 工学部, 助教 (10432296)

キーワード運動スキル解析 / 多変量解析 / モーションキャプチャ
研究概要

まず, 昨年度構築したモーションキャプチャデータベースを整理し, 長尺データの動作単位への切り出しと, XMLデータ形式への変換作業を行った. 次に, それらのデータベースを利用し, 複数のテニス競技者の運動の差異を解析するシステムを構築した. その過程で, 複数の類似動作に共通する主成分を高階特異値分解法(テンソル近似法)によって抽出するアルゴリズムを開発した. これを応用することで, 多重解像度制御を導入した動作補間法を開発し, 従来法と比較して高速にCGアニメーションを生成できることを確認した. また, 複数の運動データの差異を2次元マップ上に可視化する技法を開発している. この技術では, 身体の複数部位が示す連動関係を解析し, その差異を反映した2次元マップ上で動作データのクラスタリングを行う. マップ作成方法としては, 多次元尺度構成法のほかに, いくつかの手法を比較検討している. 最後に, 抽出した運動成分を直観的な方法で別のモーションキャプチャデータに反映させるための編集インターフェイスを開発した. このシステムでは, 人体の運動波形を直接操作するのではなく, 2次元タイムライン上に表示されたキーフレーム姿勢へのペイントやマウスドラッグによって, 運動の視覚的な特徴量を操作する. 具体的には, タイムラインの伸縮による運動のタイミング編集や, 2次元アイコンのドラッグ, ドロップ操作による運動特徴量のコピーなどの機能を作成した. このプロトタイプインターフェイスをユーザビリティテストによって評価した結果, 本研究で対象とする用途におけるアニメーション編集効率を向上できることを確認した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] テンソル近似を用いた動作補間の多重解像度制御2008

    • 著者名/発表者名
      向井智彦, 栗山繁
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J91-D(12)

      ページ: 2973-2982

    • 査読あり
  • [学会発表] 2次元姿勢タイムラインを用いた動作データ編集2008

    • 著者名/発表者名
      向井智彦, 栗山繁
    • 学会等名
      情報処理学会グラフィクスとCAD研究報告
    • 年月日
      2008-11-17

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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