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2007 年度 実績報告書

カメラ・プロジェクタ系によるテクスチャ付全周囲CGモデル作成ステム

研究課題

研究課題/領域番号 19700098
研究機関広島市立大学

研究代表者

古川 亮  広島市立大学, 大学院・情報科学研究科, 講師 (50295838)

キーワード3次元コンテンツ作成 / 形状統合 / プログラマブルシェーダ / 符号付距離場 / カメラ、プロジェクタ系 / 自己校正 / 表面反射特性 / 鏡面反射除去
研究概要

●誤差修正と位置あわせ
複数の形状データから,形状測定に利用したパラメータの誤差修正と位置あわせを同時に行う手法の基本アルゴリズムを開発した。研究代表者からが作成中の,カメラ・プロジェクタ系を用いた形状計測システム(コード化ステレオ法による自己校正機能付3次元計測装置)は,プロジェクタから対照物体にパターンを照射し,計測を行なうことで,高密度な形状計測を実現できるが,カメラ,プロジェクタの焦点距離や,位置,方向などのパラメータに誤差があると,計測された形状にゆがみが生じる。こうしたゆがみは,複数の形状を位置あわせしたときの誤差となってあらわれるので,誤差の最小化によってこれらのパラメータを修正する手法を開発した.開発した手法は,MIRU2007で発表された.
●ハードウエアによるメッシュ統合
複数の形状データを統合する手法に,符号付距離場を用いる方法がある.本研究では,符号付距離場による形状統合手法を,形状の穴埋めを同時に行なうことが出来るように改良し,さらにそれをビデオハードウエア(プログラマブルシェーダ)の利用によって高速に実行する手法を提案した.開発した手法は,ビジョンの国内会議で最大規模のMIRU2007や,3次元形状計測の国際会議である3DIMなどで発表された.
●鏡面反射成分除去
物体表面の鏡面反射成分を推定するとともに,その除去を行うアルゴリズムを開発した。研究代表者らが作成中の形状計測システムでは,物体の形状と,光源(ビデオプロジェクタ)の位置が既知である.これを利用して,鏡画反射の数理モデルを当てはあることで,高い精度で鏡面反射を除去することが出来る.さらに,残りの輝度値に拡散反射モデルを当てはめることで,拡散反射の色及び反射率を求める.これにより,形状の表面反射特性が得られ,任意の光源方向で3次元形状モデルをレンダリングすることが可能になる.

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) 産業財産権 (2件) (うち外国 1件)

  • [雑誌論文] 共面性情報および幾何学的条件を用いた影からの自由曲面形状復元2008

    • 著者名/発表者名
      古川 亮, 川崎 洋
    • 雑誌名

      情報処理学会CVIM論文誌MIRU2007特集号, 採録決定

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 全周3次元モデル生成のための複数テクスチャのシームレスな合成手法2008

    • 著者名/発表者名
      猪瀬 健二, 榎本 和史, 川崎 洋, 古川 亮
    • 雑誌名

      情報処理学会CVIM論文誌MIRU2007特集号, 採録決定

    • 査読あり
  • [学会発表] Improved Space Carving Method for Merging and Interpolating。Multiple Kanee Images Using Information of Light Sources of Active Stereo2007

    • 著者名/発表者名
      R.Furukawa, T.Itano, A.Morisaka, and H.Kawasaki
    • 学会等名
      8th Asian Conference on Computer Vision(ACCV2007)
    • 発表場所
      The Institute of Industrial Science,the Univ.0f Tbkyo
    • 年月日
      2007-11-21
  • [学会発表] Shape-merging and interpolation using class estimation for unseen voxels with a GPU-based efficient implementation2007

    • 著者名/発表者名
      R.Furukawa, T.Itano, A.Morisaka, and H.Kawasaki
    • 学会等名
      6tli International Conference on 3-D Digital Imaging and Modeling (3DIM 2007)
    • 発表場所
      Omni Mont-Royal HotelMontreal,Quebec,Canada
    • 年月日
      2007-08-22
  • [学会発表] 未観測ボクセルのクラス推定を用いた形状の統合及び補間手法とGPUを用いた高速な実装2007

    • 著者名/発表者名
      板野友哉, 森栄晃彦, 古川亮, 川崎洋
    • 学会等名
      画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2007)
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2007-08-01
  • [学会発表] 全周3次元モデル生成のための複数テクスチャのシームレスな合成手法2007

    • 著者名/発表者名
      猪瀬健二, 榎本和史, 川崎洋, 古川亮
    • 学会等名
      画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2007)
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2007-08-01
  • [学会発表] プロジェクタ・カメラを用いた3次元計測システムにおける複数形状計測時の誤差最小化による精度向上手法2007

    • 著者名/発表者名
      榎本和史, 川崎洋, 古川亮
    • 学会等名
      画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2007)
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2007-07-31
  • [産業財産権] 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム2007

    • 発明者名
      古川亮他1名
    • 権利者名
      広島TLO
    • 産業財産権番号
      特願2007-196741
    • 出願年月日
      2007-07-27
    • 外国
  • [産業財産権] 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

    • 発明者名
      古川亮他3名
    • 権利者名
      広島TLO
    • 産業財産権番号
      特願2007-196740

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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