研究概要 |
表面の反射特性推定計測 前年度からの続きとして,3次元形状を持った物体の反射特性計測を行うための装置と計測手法の開発を開発し,成果をMIRU2009で発表した(「3次元物体の全周形状の高精度な計測および双方向反射特性の効率的獲得手法」). 誤差修正と位置あわせの研究の続き また,さらに計測値の精度を高めるために,装置の校正方法について,測定装置の知識を利用してパラメータを減らすなどの試みを行った.結果,精度向上を確認した.この成果の発表は,現在準備中である.計測された反射特性のパラメータ推定 平成21年度に行なった,計測された対象物体表面の各点における反射特性の推定の研究を引き続いて行った.MIRU2009で発表した計測手法では,パラメータ推定の安定性などの問題が残っていた.安定した推定を実現するために,完全鏡面反射成分(スパイク反射)の除去や,初期値の推定手法の改良を行い,実験,評価を行った.この成果の発表は,現在準備中である. プロジェクタ・カメラシステムによる形状計測 3次元形状を持った物体の反射特性を計測するためには,同時に形状の計測も行う必要がある.現在,形状計測にはプロジェクタ・カメラシステムを利用した計測が行われており,その手法の精度向上に関する研究も行った.その成果は,「プロジェクタ・カメラシステムのレスポンス関数を用いた位相シフト法によるアクティブ・ステレオの精度向上」「グリッドパターンを用いたワンショットスキャンによるリアルタイムな人体計測システム」などの研究として発表済みである.
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