研究概要 |
本研究では本年度,広域ネットワーク上に日々公開される国際問題に関するドキュメントデータから意味的なメタデータと時間的・空間的情報を自動的に抽出し,高度な知識発見を可能とする高度情報分析システムを実現するため,以下の機能を設計,実現した。(1)利用者が検索条件を入力するに応じて広域ネットワーク上の複数情報源から該当ドキュメントを収集する機能を設計,実現した.この機能により,利用者は自動的に問題領域別・ネットワーク上の情報源別・期間別にドキュメントデータを収集することが可能になった.(2)収集したドキュメント群から自動的にメタデータを抽出する機能を設計,実現した.この機能により,検索空間に写像するための国際問題に特化した専門的なメタデータを自動的に獲得することが可能となった.(3)メタデータ化されたドキュメントの情報をベクトル化し,国際関係意味的連想検索空間に写像する機能を設計,実現した.この機能により,空間に写像された情報と利用者が入力した視点や関心領域に関するキーワードと意味的な近さが意味的検索方式によって相関量として計量される.(4)対象ドキュメント群から時間的・空間的情報をメタデータとして抽出する機能を設計,実現し(5)国際問題に関する時間的・空間的情報データベース・プロトタイプシステムの設計,実現を行った.これらの機能により,国際問題に関するドキュメントデータについて意味的な分析と共に時間的・空間的情報の分析が可能となった.(6)情報可視化機能のプロトタイプを設計,実現した.この機能により,ドキュメント群の意味的・時間的・空間的な分析結果を利用者に分かりやすく視覚的に表示することが可能となった。
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