現在のIT技術、コンピュータネットワーク上のコンテンツの流通の観点から、異種メディア間の編集統合によるコラボレーションの場を提供することは非常に重要であると考える。マルチメディア、異種メディア間を対象とした、編集統合による新しいコミュニケーションの場を実現するため、我々は、(1)異種メディア間をまたぐ感性、感覚、価値観によるマッチング、(2)異種メディア同上の関連・制作者をリンクでつなくマルチメディアトラックバック、(3)メディアデータの流通における著作権保持、管理の各システムの実現が重要と考えている。 現在、特に上記の(1)に着日している。(1)を実現するためには、異種メディア間をまたぐ、感性、感覚、価値観による計量を実現しなければならない。これまでは、メディアごとに独立したシステムを築いているため、異種メディアをまたぐ動的など異種メディアをまたぐマッチングが可能となる。さらに、異種メディアを介した人と人のコミュニケーションの場を提供することが可能となる。 本年度は、前年度の異種メディアの感性、感覚、価値観による計量を多角的に実現するためのコアエンジンとして開発した階層構造を有する新しい計量モデルについての検討を行つた。特に、語が持つ語感から楽曲メディアデータを探索する方式をデザインした。異種メディアを対象としたアノテーションのための協調環境をデザインし実装を行った。現在、実証実験協力先を検討中である。
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